2017年6月19日月曜日

「木とこども」展

こんこんギャラリーで、来週末まで「木とこども」展をやっています。
この週末の二日間、O.Yさんと一緒に木のお皿を使ったワンプレートをつくって売るという企画に協力しました。
「カレーでもつくって」というお話でしたが、子どもの喜ぶ「お母さんのカレー」では、大人のお客さまたちからお金をいただくわけにいきません。ありふれてはいないものということで、海南鶏飯をつくることにしました。

海南鶏飯は、もともとは中国の海南地方の料理ですが、シンガポールチキンライスとしても知られていて、タイでは「カオマンガイ」と呼ばれています。鶏を煮たスープで炊いたご飯の上に鶏を乗せて、スパイスの効いたたれでいただく、私の大好きなご飯です。


お皿は木工作家のSさんがつくったもの、匙などはやはり木工作家のKさんがつくったものを使いました。 

さて、ひと月ほど前の五月半ばに、H家の幼児たちも招いて、最初の試食会をしました。ところが、パクチーやニンニクをふんだんに使った「大人の味」は、そのとき幼児たちから総スカンを食いました。
仕切り直しです。
メニューを変えることも考えましたが、すぐには良い案が浮かばず、結局、海南鶏飯のまま、たれを、辛いたれと、インドネシアのケチャップマニスを使った比較的甘いたれの二種類にして、食べる人に選んでもらうことにしました。


五月の終わりには、ケチャップマニス味のたれで、二回目の試食会を開きました。
この時は、幼児には声を掛けず、O.Yさんと私たち夫婦だけ、スープは、カオマンガイの定番の冬瓜スープ(季節柄、ズッキーニとか大根を使うつもりだった)はやめて、手間はかかるけれど子どもも喜ぶ、ニンジンとリンゴの、ちょっと甘いポタージュにしました。
何とか、いけそうです。


鶏飯に、ポタージュ、ウコンとクミンを効かせたスパイシーポテト、デザートのバナナのフリッターに加えて、当日はグリーンサラダも加えることにしました。野菜は、八郷の有機農家さんたちから提供してもらえます。
と、メニューが無国籍というか、多国籍になったところで、料理名を「八郷鶏飯」と名づけました。

30人分つくり、売り切れごめんということにしましたが、ギャラリーには調理施設がないということもあって、直前まで不安が消えませんでした。
しかし、Iさんから、大きな寸胴鍋と、炊いたご飯を入れるための寿司屋さん並みの大きな保温ジャーをお借りすることができたので、一安心でした。


さて、初日の土曜日、こんこんギャラリーに近い我が家が八郷鶏飯の戦場と化しました。
私は6時前から鶏を茹で、O.Yさんも8時には到着、10時前には、声をかけて置いたM夫妻も応援に駆けつけてくれました。
てんやわんやで、写真を撮る暇もありませんでしたが、O.Yさんがニンジンとリンゴのポタージュを煮詰めているところだけ、ちょこっと撮ることができました。


一日目は、調理が間に合わず、約束の時間の11時半を過ぎてから行くと、すでにブッキングを済ませた人たちがお腹を空かせてて待っていました。
そこで、もたもたと、手際悪く盛りつけました。大きいお皿は6枚しかないので、「木とこども」展を企画した、きこりのHくんに板を用意してもらって、板に朴の葉を敷いて、盛りつけました。
ご飯が、25人でなくなって炊きなおしたり、手際の悪いことの連続でしたが、幸い、八郷鶏飯は大好評、皆さんに満足していただきました。


ギャラリーの室内には木工作家さんたちの作品が展示され、テラスでは匙つくり、お箸づくりなどのワークショップが開かれました。
子どもたちは、ギャラリーの裏の森の中を散歩したり、馬に乗せてもらったり、工作をしたりと楽しい時間を過ごしています。

さて、二日目の日曜日は少し慣れました。
O.Yさんは7時には来たし、M夫妻は二日とも昼食をつくって、しかも9時にはきてくれました。みんな何をやればいいかわかってきたので、土曜日とは違って、すべては手際よく運びました。


日曜日はご飯もお鍋二つでたっぷり炊いて行ったので、35人前用意できて、完売しました。
ご飯はニンニクもしょうがも効いていたのに、試食会ではほとんど食べなかったH家の三歳児が、なぜか喜んで食べていました。


雨も降らないでよかった。
 

木っ端で、思い思いに何かつくっている親子たちも楽しそうだったし、


Hくんたちが切り拓いた森の中でターザンごっこをする幼児たちも、楽しそうでした。










2 件のコメント:

  1. すごーーいオシャレ!雑誌のページを見ているようです。3歳児は周りの楽しそうな雰囲気で完食したかもしれませんね。雨降らなかったのですね!こちらは日曜午後から雨でした。

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  2. hiyocoさん
    天手古舞いとは、このことを言うのですね。
    「あのぉ、ポテトはみんなについているのですか?」と二度くらい訊かれちゃって(笑)。つけるのを、忘れていました。周りを見回したら、自分だけポテトがないなんて、寂しいですよね。
    恥じ入っていたら、隣町のおしゃれなカフェの方が来てくださっていて、「以前、食事をしていただいたとき、デザートをお出しするのを忘れていました」と美味しいケーキを二つわざわざ手渡してくれました。以前といっても、2、3年前のことです。専門の方でも忘れることがあるのかと、ちょっと気が楽になりました(笑)。
    お天気は持ちました。一度ぱらっとしましたが、濡れるというほどでもなく、午後から雨と言われていたのに、夜まで大丈夫でした。
    もうランチはやりませんが、この週末は雨みたいです。

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