「畑を見に来ませんか?」
というお誘いを受けたのですが、私は何度か見せていただいたことがあるし、家に残って食事の準備をするつもりでした。
ところが、採れたての野菜を届けてくださったおりに、こんな冊子をくださいました。
開いてみると、全ページ、おもしろそうな道具が、楽しいイラストつきで満載されていました。
これは、食事の支度そっちのけで、行って見なくてはなりません。
というわけで同行、いろいろな手作りの道具を見せていただき、田んぼを見せていただき、畑も見せていただき、楽しいひとときを過ごしました。
これは畑の道具、「コロコロ」です。
Uさんの家には、たくさんの消費者が援農に訪れます。
初心者もいるし、まっすぐ種や苗を植えることができず、曲がってしまう人もいます。
そんなとき、このコーキングのキャップを利用したコロコロで穴を開けると、誰でも正確に種穴を開けることができます。
コロコロはいろいろなサイズのがあり、前後左右の間隔や穴の深さを変えられます。
規則正しく植えると、あとの草取りが楽になります。
その草取りの道具の、「土郎丸」二連です。
市販の草引きに、長い竹の柄をつけています。普通、草取りはしゃがんで作業をしますが、これだと立ったまま作業できます。
また、竹の柄は軽いので長時間使っても疲れず、傷んだら容易に取り換えられます。
土郎丸って、もしかしたらラグビーの五郎丸と、野球の一郎を組み合わせたものでしょうか。
苗はできるだけ直播を避けて、温床でつくり、耕して草をなくした畑に植えると、その時点で作物が草より一歩先を行くので、簡単に除草できるそうです。
こちらも草引き、熊手ならぬ「猫の手」です。
これは、アングル(金物の一種)を切断してつくってあります。Uさんは、金属の切断も溶接も、道具作りを通じて腕を上げてきたそうです。
こちらは田んぼの道具、「草取りジョーズ」です。
「サメの歯」に「上手」をかけた、素敵なネーミングです。
田んぼの草取り機は、各種ありました。
田植えしてから、約一週間過ぎたころから約一か月半まで、一週間に一度の割で使うと、苗の周りの草も徹底的に混ぜ返すので伸びる余地がなく、やがて稲の穂が茂って草が生えなくなるので、あの腰を曲げての、米作りで一番厳しくて辛い「田の草取り」をしないで済むそうです。
「これだと、田んぼに入らなくても済むしね」
「田んぼの真ん中の方はどうするんですか?」
「それは、実際に見て」
ということで、田んぼに行きました。
こちらの田の草取り機は、アングルを切った刃ではなく、古いホースを利用したものがついています。
草取り機を、田に入れました。
そして、引っ張りはじめます。
子どもでも引っ張れるほどの軽さ、稲は一時的に寝ますが、一時間ほどで起き上がります。
そして、端からぐるぐる回って、次第に田んぼの中へと、草取り機を進めます。
汚れず、軽く、速く作業が進みます。
Uさんは、この方法が日本中、世界中に広まればいいと思っています。
ほかにも、簡単に大根が洗える道具、里芋が洗える道具、コンテナが洗える道具などなど、道具たちはどれも、楽しい工夫に満ち満ちていました。
ちなみにこの日は一週間で一番忙しい出荷の日とかで、お連れ合いのMさんと息子さんご夫婦は、箱詰め作業で、大忙しでした。
Uさん、お忙しい中、ありがとう。
凄い!!
返信削除草取りの二連しかもしゃがまなくて良い!!
今まで無かった事が不思議に思える事が素晴らしい~
あかずきんさん
返信削除畑も見せていただきましたが、家族4人で3ヘクタールもつくっているというのに、どこも手入れが行き届いていました。ただ、草取りはわりと高い(1本2000円以上する)ちゃんと鋼のついたよく切れるものを使うそうです。外して研ぐこともできます。
農家でなければ要りませんが、大根洗いもすごかったですよ。中に通したパイプに穴が開いていて水が出てきますが、スポンジの中に大根を差し込んでちょっと回してあげればもうすっきり、一本が5秒くらいでした。楽しい農業でした(^^♪