注文していた台座が届いたからと、瓦屋さんが
恵比寿さまを取りつけに来てくれました。
台座は既製品です。
通常は方形の屋根に乗せて、鬼瓦など乗せるのに使うそうです。
瓦の突起に合わせて、瓦屋さんは台座を、グラインダーできれいに削ります。
ほぼ、形ができてきました。
丸い刃が回る、私だったら直線にしか切れないグラインダーで、細かい曲線をきれいに出していく、まさに「職人技」です。
完成しました。
下から見上げるので、台座もちょっと前かがみにしてあります。
恵比寿さまを乗せました。
「竿はありますか?」
と、瓦屋さん。
「あるんだけど、孔が浅すぎて、安定しないんです」
「孔を深くしましょうか?」
「わぁ、お願いします」
孔を深くしていただいたので、竿を持つことができました。
竿は台風並みの強風には飛ばされるかもしれませんが、そしたらまた、竹ぼうきの竹を、一本切って使えばいいのです。
さて、夕方、恵比寿さまに夕日が当たっています。
北側ですが、これから冬にかけて、夕方に晴れてさえいれば陽が当たります。
夫は、恵比寿さまがまるで、小舟に乗って瓦の波に漕ぎだし、波間で釣りをしているようだと言います。
さすが確りした台座名人芸ですね、
返信削除現役時代なかなか角度が合わない円筒ものを
水に漬け切断面を驚きでした。
昭ちゃん
返信削除私、四角が三角になっても、勘が働かなるし、不定形の立体なんて、現場で当たりながらでも、もし、削る技術があったとしても、ぴったり合うように削れる自信はゼロです。餅は餅屋ですね。
コンクリートの型枠をつくるとき、いつも独り言を言っていました。いわゆる指差し呼称と言うやつです(笑)。
前に頼んだ畳屋さんの独り言がすごかったのですが、気持ちはわかりました。「ここが引っ込むんだから、これは出て、これはいったいどうぶつかるんだ?」なんてね(笑)。
竿を持つと生き生きとして感動しました。素敵だなあ。
返信削除バスケタルさん
返信削除ありがとうございます。全体が印象を決めるけれど、細部もおろそかにはできないと言うことの見本のようですね。
それにしても、恵比寿さまの竿は失われやすいです。御所人形も(http://koharu2009.blogspot.jp/2013/01/blog-post_22.html)焼きものも(http://koharu2009.blogspot.jp/2014/03/blog-post_3.html)、竿が失われていました。そのたびに箒の出番です(笑)。
イザベラ・バードは東北を旅して、どこの家も恵比寿大黒を祀って経済的利益を欲しがり、日本人は即物的すぎると記述していますが、この頃、恵比寿大黒も奥が深いなぁと思っているところです。もっとも、こんなに骨董市に出回るということは、もっと即物的になっているのかもしれませんが(笑)。
こういう風に瓦に乗るんですね。意識していなかったので見たことなかったです、京都に行っても。私も歩き姿の猫を屋根の上に乗せたくなりました。
返信削除Bluemoonさん
返信削除こんにちは。屋根をキャンバスにしていろいろ遊ぶの、楽しそうですよね。
京都にはあるそうです。瓦を波に見立てて、全体に魚を泳がせたり、波間から顔のぞかせたりしている屋根などが...。法隆寺の前の家にも何か乗っていました。雀たちだったかどうだったか。
20年くらい前には、山手線の高田馬場駅の内側の屋根に、犬が猫を追いかけている実物大の像が乗っていて、通るたびに楽しんだものでした。今はないですけど。
自分でつくってみたら、どうですか?
犬が猫を追いかけている実物大の像、それは楽しいですよね。私は不器用で・・。春さんちの屋根の瓦と小舟の恵比寿様さまは、パーフェクトですよね。見ていて気持ちいいです。
返信削除町中のペットショップ、大きなピンク色の象を屋根に載せています。あるお肉屋さん、王様に見立てた大きなソーセージを屋根に乗せていましたが数年前に盗まれました。
Bluemoonさん
返信削除あらぁ、盗まれちゃったんですか?街中だとそんなこともあるでしょうね。
我が家では、市道から我が家に入ってくるところに、道行く人も楽しめるだろうと、アジサイを植えたら、引っこ抜いて行かれたことがありました。
裏のたけさんに話したら、「村の人は盗まねぇど」だって(笑)。
瓦屋さんのカタログを見ると、猫、河童、などなど、いろいろ楽しいものがつくられているようですが高い!数万円のもありますが、数十万円のものもありました。