2017年8月21日月曜日

コレハオモシロイ、か?

骨董市で、おもちゃ骨董のさわださんが近頃勧めるのは、断然「紙もの」の気がします。
昨日も、駄菓子屋さんで売る食玩の箱の、まだ組み立てていないもの(デッドストック)を勧めます。箱の裏にも、ゲームなどが印刷してあって、面白いと言えば面白い。だけど、何でもかでも面白がっていてはキリがありません。
「私は紙は要らないのよ。どうやって取っておいていいかわからないんだから」
と再三再四断っているのに、なんてことでしょう。

ビー玉、ベーゴマ、石けり、おはじきなどの細々したおもちゃ、ガラスペン、ボンナイフ、鉛筆などのちょっと昔の文房具、それにお土産こけしなどは、さわださんのお店の定番です。それ以外のものを勧めようとしたら、塗り絵、着せ替え、写し絵、かるたなどなど、わりと頻繁に入れ替わっている「紙もの」となるのかもしれません。


「じゃぁ、これどう?マッチじゃないよ。300円」


開けて見せてくれると、丸い紙に桜の花を印刷をしたものが入っていました。
「穴を開けて、糸を通して撚りかけてから引っ張って遊ぶんじゃないかなぁ」
と、さわださん。本当のところはわかりません。


さて、家に帰って、ビニール袋を開けて、マッチ箱のように引く箱を開けてみてびっくり、箱は紙ではなくて、ケースも引き出しも経木でできていました。
まだ、お腹いっぱい食べるの難しかったころ、誰かが内職仕事でつくったものに違いありません。

厚紙で箱をつくるより、経木でつくる方が簡単だと考えられていたのは、いつごろまででしょうか?
新幹線開業は、東京オリンピックの年、1964年ですが、そのころから、列車の窓は開かなくなり、駅で売られていたアイスクリームの容器は、経木ではなくて丸い紙のカップになったような気がします。


なにがオモシロイと言って、箱が経木でできていることが一番面白い、「コレハオモシロイ」でした。


もう一つ、勧められたのは、富山などからやって来たおじさんが、各家庭を回って置いた、置き薬のおまけの紙風船です。
「三枚入って、300円!」
「へぇ、高いんだなぁ」
「えっ高い?三枚も入っているんだよ」
「だって、ただのおまけじゃない」
と思ってしまった私と、
「.....」
絶句したさわださんでした。
「こうゆうものは、なかなか残っていないんだよ」
まっ、少々高めだけれど、おまけの紙風船は置き薬の箱の中に入れておくには、もってこいのものです。
 

早速、膨らましてみましたが、なかなかうまく膨らみません。
というのも、つくったときに糊が変なところにくっついてしまっているからです。


ちょっと目には一番つくりが汚かったので最後に膨らませてみたこの風船が、一番よく膨らみました。


女の子が風船で遊んでる絵が描かれているのですが残念、絵が角にきていて、よく見えません。


「要らない、要らない」
と言いながら、何の役にも立たないものが、また増えてしまいました。







7 件のコメント:

  1.  姐さん富山の入れ薬は四角い袋で角の隅を吊り下げましたし
    風船も四角で姐さんの推薦した本の絵に四角い風船が、、、
    本当に富山からきたかは詮索してはいけませんね、
    香具師の一種でしょう。
    啖呵売を楽しむことで「泣き売」なんか面白いですからね。

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  2. 昭ちゃん
    でも、あの本でしたっけ?一時は富山の人が8000人も薬売りに従事していたと書いてあったのは。
    いま、8000人もいない過疎の村なんていっぱいありますよね。売り歩いた人だけで8000人ですから、薬をつくった人、薬を入れるパッケージをつくった人、風船貼りや置き薬の入れ物をつくった人などなど、さぞかしたくさんの人が働いていたことでしょう。
    見たことはありませんが、越後の角兵衛獅子や伊豆の踊子なども、ちょっと前までいたなんて、想像つきませんね。私のコンピュータ、「かくべいじし」と入れたら、変換しませんでした(笑)。隔世の感があります。

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  3. 姐さん仁丹のような赤い粒の「国光丹」
    腹下しには「赤玉」
    クマの胃と称する竹皮に包んだ燻製の物と
    子供心に面白い袋の内容でした。
    引き出状の箱はいつからかなー 家内の実家にありました。
     戦後のペニシリンやストリプトマイシンが
    すべてを換えましたね。

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  4. 昭ちゃん
    熊の胆もあったんですか?
    置き薬は、あながち、テキトウーなものばかりでもなく、民間医療の知恵も詰まっていたんでしょうね。もっとも、仁丹が流行れば真似するということもあったと思いますが。熊の胆などの漢方薬は、今でも高いですよ。抗生物質も、摂取すれば摂取するほどいいというものでもありませんしね。
    今朝、ちらっと見たテレビで、見捨てられたところに棚田を再生している内容ですが、棚田では「農薬も化学肥料も使わない、新しい米づくりを始めました」とナレーションが入ったので、笑っちゃいました。今では、農薬・化学肥料を使う稲作の方が「当たり前」の「古い米づくり」なのですね。

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  5. 田植えの段階で耕運機の後ろから農薬が入っていますね。
    知人が農家ですがもう米作りは農協の委託作業で、
    野菜専門です。
     棚田とヒガンバナは写真のモチーフだけで
    耕運機の入らないところは大変でしょー

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  6. あれー棚田の話がでたのでコメントを、、、
    消えたのかな。

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  7. 昭ちゃん
    失礼しました。棚田の話、消えていませんでしたよ(^^♪
    そうそう、苗にも除草剤が、それが当たり前の農業と言うわけです。でも八郷には無農薬・無化学肥料の、(都会から来た)お百姓さんがいっぱいいます。嬉しいですね。
    今日も草刈りしましたが、ヒガンバナはまだ姿も見えませんでした。それがお彼岸目指してわっと出てくるのですから、面白いですね。

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