2017年10月18日水曜日

マネーキー

河上目呂二(1886-1959)は、明治半ばから敗戦後まで、激動の時代に生きたにもかかわらず、大変な趣味人でした。


彫刻家であり、文筆家でありましたが、猫好きで、招き猫の収集家でもありました。
自分でも、全国各地の郷土玩具の招き猫を、小さくしてつくったり、自作の招き猫をつくったりしました。
愛好家の間では着物を着て艶然と笑っている「芸者招き」が有名で、「日本招猫倶楽部」では、2010年に、その芸者招きの復刻猫をつくったことがあり、私も手に入れていましたが、3.11であえなく粉々になってしまいました。


そんな、目呂二のマネーキーです。
「マネー」と「キー」を持っていて、マネーキー(=招き)という、ダジャレ猫です。
招き猫ミュージアムの復刻版で、これも持っていましたが、やはり、3.11で割れてしまったのを、買いなおしたものです。


両手の模様も、背中の模様も、ハート形です。
台座には、ゴッド・メーカー・みょうちきりんと書いてあります。


そして、上から見ると、頭の模様もハート形、


目の上にもハート形があって、目呂二の遊び心が満載です。
私の祖父くらいの年代ですが、こんな人もいたと思うと、楽しくなります。








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