2017年11月27日月曜日

頑張ったね

今朝未明に犬のうなぎが永眠しました。
もう少しで16歳というところでした。
11月18日(先週の土曜日)の朝6時ごろ、普通に外でおしっこをさせ、水を飲ませ、私はまだ寝間着姿だったので着替えたり朝の仕事をしているうちに、うなぎは食事をとらないまま昏睡状態になりました。昏睡状態は深夜まで18時間も続き、このままダメかと思いましたが、よみがえり、立ち上がってまた歩き回るようになりました。
ところが、この日を境に食べ物を拒否、水はうまく飲める日と飲めない日がありましたが、どんなに食べさせようとしても食べず、丸8日食べなかった昨日の未明、再び昏睡状態になり、夜になって容態が変わり、今日未明に永眠しました。

左から、うなぎ、アルシ、小春、トラ、建設中の母屋で

2002年の初夏、ブリーダーをしていた次男から、事情があって出戻ったうなぎを、譲り受けました。その日は、東京郊外に住んでいた長男のところにも行く予定があり、籠に入れたうなぎを下げて、電車やモノレールを乗り継いで行きました。
長男の家は駅から歩いて15分ほど、ほとんどが坂道なので、うなぎの入った籠を下げて歩くのは、当時はまだ3キロだったとはいえたいへんで、時々立ち止まって休まなくてはなりませんでした。うなぎは、初対面でしたが、ずっとおとなしくしていました。

八郷の近くの町に借りていた木賃アパートで、うなぎが来てから約1年過ごしたのち、建設予定地の敷地に立てたビニールの仮設小屋に移りました。その仮設小屋で約6年暮らし、母屋に移ってから、約8年半、うなぎは暮らしたことになります。
アパート時代は、晴れていればお弁当を持って建設現場に、雨の日はホームセンターに買い出しに行く日々でしたが、うなぎはどこに行くのも一緒でした。

左からアルシ、小春、うなぎ、仮設小屋のベッドで

2004年1月、仮設小屋でうなぎが出産をした直後に私の父が亡くなりました。
出産から一週間目にお葬式がありましたが、うまれたばかりの子犬6匹とうなぎを、放っておくわけにいかず、目も開いていない子犬ごと車に乗せて東京まで連れて行き、お葬式に参列しました。

子犬たち5匹は、一か月半ほどで息子が引き取って行きましたが、小春だけは、手元に残してもらいました。
その数年後には、うなぎの母犬のアルシも引き取って、犬三匹体制が、2009年5月に小春が不慮の死を遂げるまで続きました。
ホームセンターに行ったときは、三匹がカートに前を向いて並んで座って、立ち上がるでもなくおとなしくしていたので、なかなかの人気ものでした。


2015年9月にアルシが死んでから、うなぎは寂しくなりました。
うなぎは生まれつき、片目が薄いブルーでしたが、こちらの目は角膜剥離をおこし、もう片方の目は白内障で次第に見えなくなり、ついにはアルシ同様全盲になりました。犬たちは人間よりよくできていて、勝手知った場所で暮らすには、目が見えなくてもほとんど不便なく、あちこち歩き回っていました。


発作が起こって辛そうなときは、早く楽にしてやった方がいいのかしらとおろおろすることもありましたが、発作が治まるとけろりとして歩いたり、抱っこされたりするので安堵の胸をなでおろす、この二か月はそんなことの繰り返しでした。
うなぎは、私たちを信じ切って、約16年、精一杯生きました。
そして、お互いに楽しい日々を過ごすことができました。





10 件のコメント:

  1. そうですか。うなぎは旅立ったのですね。18時間の昏睡状態から復活したのはすごい生命力ですね。うなぎとしても「今、逝ってしまうのは」と心残りだったのかもしれませんね。生き切ったって感じがします。16年は長いですね。犬もだけど飼い主の自分も今よりずっとパワーがあって若かったんだなぁと思います。お疲れ様でした。

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  2. hiyocoさん
    ありがとうございます。まだ体内時計が作動していて、定期的に、「あっ、うなぎを見なきゃ」と思ってしまうし、どこかでかたっと音がしても、うなぎかな?と思ってしまいます。
    天寿を全うしたのだからと思っても、寂しくて泣けました。
    素人考えですが、脳がたぶんどんどん委縮していて、発作を起こしたりしたのですが、心臓がしっかり働いていて、死ぬこともかなわなかった感じです。でも、最後の9日以外はずっと食欲があって、助かりました。食いしん坊の犬が食欲をなくしたら、おしまいですね。
    アルシは糖尿という持病があったのであっけなかったのですが、うなぎは健康そのものだったのでしょう。
    そうそう、私もうなぎを出逢ったころはずっとパワーがありました。でもその当時だってhiyocoさんより年上(笑)。hiyocoさんはまだまだ元気いっぱいです。アディーと目いっぱい楽しんでください。

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  3. ご夫妻で最期まで心を込めて接していた様子が感じられて胸が熱くなります。うなぎちゃん、よくがんばりましたね。お二人に出会えて幸せな16年だったとおもいます。ふぢこ

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  4. ふぢこさん
    ありがとうございます。犬のいる生活にはいない生活より制約もありましたが、楽しさも倍ありました。
    そうそう、トラの布のエリザベスカラーありがとうございました。おかげでトラもストレスの少ない生活を送れました。洗って大切に取ってありますので、必要な時はいつでも言ってください。もっとも、必要ない方がいいに決まっていますが。
    うなぎがいなくなった今は、トラは何を考えているのか。先週、その日は調子が良くて、やっと水が飲めたうなぎに猫パンチをして、怒られました。

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  5. リードもつけられずに三匹が春さんたちの足元にぐるぐるしていた姿は
    しあわせそうでしたね。
    うなぎも今頃、他の二匹に会えているころでしょうか?
    しばらくは気配も感じて、いなくなったことに慣れるのは時間がかかりますよね。
    いっぱい思い出して上げてください。

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  6. kuskusさん
    夜中に何度も起こされたことさえ、今考えるとちっとも大変ではなかったと、懐かしく思い出されています。
    うなぎたちは、我が家の中庭の中心に並んで眠っています。みんなで会っているかなぁ。会っていたら、アルシは相変わらず度胸があり(というか、無神経で)、うなぎはいろいろ気を遣って、小春は一番若造なのにボス顔をして仕切っていることでしょう。

    いっぱい思い出します。ありがとう。

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  7. あかずきん2017年12月1日 0:07

    不思議な物ですね、我が家も逝ってしまったネコが私を起こす
    間隔がしばらく続きました。
    今となっては楽しかった思い出しか浮かびません^^
    どうぞお気を落とされませんように

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  8. あかずきんさん
    ありがとうございます。
    昨日は突然歯が痛くなって、この二か月の疲れが出たのかなぁと思ったところです。今朝はよくなりました。
    部屋にも時間にも、まだうなぎの気配が色濃く残っていますが、歯痛のせいもあって、昨夜は朝までぐっすり寝られました。
    犬がいなくなって、限りない自由を手に入れたのですが、どこかへ飛んでいくような、そんな気分にはなかなかなれない、小心者の私です(笑)。

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  9. しまとかげ2017年12月3日 20:49

    うなぎちゃん、旅立ってしまったのですね・・・
    写真の仲睦まじい様子を見ると涙が出てきます。
    トラちゃんも寂しいですね・・・
    けれど幸せに暮らした16年。
    春さんのそばにこれからも一緒にいます。

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  10. しまとかげさん
    今朝でちょうど一週間になりました。
    本当にトラの気持ちを聞いてみたいことがあります。うなぎが発作を起こしてうめくと、トラも心配そうにうろうろしていたものですが、死ぬ五日ほど前に、うなぎに水を飲ませていたら、トラがうなぎに、いきなり猫パンチしました。あれは何だったんでしょうね。
    そう、これからもうなぎたちのこと、いっぱい思い出しながら生きたいと思います。
    ありがとう。

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