2018年1月21日日曜日

めぐり逢い


ひょうたんの形をした保存ビンは、残念なことに、2011年3月の地震で割れてしまいました。
型を使ってはいるけれど吹きガラスで、好きだったビンだっただけに残念でした。


蓋は薄いアルミ、表面は年月を経てざらざらになっています。ちょっとしたへこみはありますが、ほぼ完ぺきな姿です。
未練がましいとは思いましたが、いつかこの蓋が合うようなガラス瓶が見つかるかもしれないという一縷の望みのもと、取ってありました。


骨董市で、水屋さんの店に並んでいるのは、もしかしてあのビン?
もう7年も見ていないので、うろ覚えでしたが、同じものにも見えました。

我が家では、犬たちがいなくなって、餌を入れていたビンや缶は使わなくなり、果実酒もつくらなくなって、大きいガラスビンの需要はなくなっています。むしろ余り気味です。
でも、これを逃したら、ひょうたん形の保存ビンとは、もう二度と出逢うことはないでしょう。しかも持っているのが水屋さん、きっと「私値段」に負けてくれます。というわけで、買ってきました。
そして、古いアルミの蓋を探し出しました。


まず、恐る恐る蓋を比べてみました。
前からある蓋の方がちょっと小さそう、でも、ビンの口が斜めになっているので、はまるかもしれません。



はめてみました。
わぁ、ぴったり!
蓋にとっては、待ちに待ったガラスビンとの出逢いでした。


申し訳ないけれど、このへしゃげた蓋はゴミ箱行きです。でもその前に、一度だけあて金をして、たがねで叩いてみることにはしますが。


ビンの底のエンボスです。


今度は地震が来ても割れないように、たいせつに置いておかなくてはなりません。




8 件のコメント:

  1. きれいな形の瓶ですね。このくびれてる形って難しいだろうなあと思って眺めました。特に両側の平らな側とくびれてるところとの接点とか…強度的にも、難しかったのではないかと思います。もう作ってないのですね。無理もないなあと思いました。

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  2. karatさん
    昔の技術はすごいです。でも、口は難しかったのでしょうね。切りっぱなしです。
    ガラスビンもよくできているけれど、前から取ってあった蓋もすごいものですよ。昔だから材料費をかけたくなかったのでしょう、古いものほど超薄いのです。そのため、ちょっと落としてもへこむので、骨董屋で見るアルミの蓋はたいていへこんでいますが、これはほんのちょっと傷があるだけです。でも薄いので擦り切れて小さな穴が開いているところがあります。
    職人さんたちは、穴が開かない程度に、どれだけ薄くできるか、腕を競って絞ったのでしょうね。
    新しめのビンの蓋はもっと厚くなっているので、ちょっとやそっとではへこみません。

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  3. ガラス容器の形は見たことが有りませんが
    昭和初期のお菓子や・駄菓子屋のせんべい入れの蓋は
    そっくりです。
    上から出し入れと下からと
    二カ所あるガラス容器も、叔父がお菓子やだったので。

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  4. 昭ちゃん
    あの、二か所口のある大きいビン、素敵ですよね。上から入れて下から出す、常に古いものから消費されて合理的です。
    猫がうずくまっている形の猫ビンも面白いです。立てて置けたり、棚などに斜めに置いて、斜め横から取り出したり。
    そうそう、蓋は軽いアルミ製が多いですね。ガラスビンが割れると蓋だけ残るのか、蓋だけまとめて打っているオークションを見たことがあります。
    ヤフオクなど見て、競って、知らない人から落札したりするのは今では面倒ですが、知っている人と話しながらだと、ついついものを増やしてしまいます(笑)。
    こんな形のビンに二度も出逢うなんて、ご縁があったのでしょうね。その昔、骨董市で私の母がつくったお雛さまを見て、買わなかったことがありました。安かったのですが、「持ってるわい」と思って。
    でも買っておけばよかった。迷ったら、安かったら、迷わず「買い」です(笑)。

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  5. せんべい類に限らずタバコ屋でもありましたね。

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  6. 昭ちゃん
    私はリアルタイムでは見ていません。後から見て、大きいなぁと思いました。昔の町のガラス工場はにぎわっていたのでしょうね。大工場にやがては取られたり、別のやり方になったりして、長くは続かなかったのでしょうけれど。

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  7.  姐さんそうですね。
    板ガラスなどは大手でないと無理ですし
    ビー玉や駄菓子向きの小さな容器と所謂
    家内工業の生産です。
     でもラムネ瓶はすごいなー
    入口にあるガラス玉がよくできているし
    厚い容器が凄いです。

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  8. 昭ちゃん
    ラムネビンはガラス喰いですね。材料費がかかったでしょう(笑)。
    3.11の前、無防備に高いところに置いていたガラスビンたち、薄い、ニッケ水のビンなどは落ちても割れませんでしたが、分厚いラムネは見事に割れました。
    ラムネビンの古いのは玉が底まで落ちているって知ってました?やがて途中で留まるのがつくられました。
    アルミの蓋も家内工業でつくられたと思われます。薄いと材料費がかからないだけではなく、絞りやすかったのでしょう。

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