ハッピーな日

毎年、二月に私の誕生日が来て、その次の日がヴァレンタインデーです。
私たち夫婦は、行事などに実におろそかにしてきて、父母たちにも何もしてあげなかったし、子どもたちにも何もしてやりませんでした。
そんな私たちに、孫のはなちゃんから、誕生日プレゼントが届きました。

はなちゃんが焼いたお皿だって！

渋い！
布目のついた、たたらづくりとでもいうものでしょうか。
さっそく取り皿として、使いました。

夫へはチョコレートです。
「チョコレートにはどうしておじいちゃんへと書いてあるんだ？」
あぁ、もう夫は疎い、疎すぎる。
日本ではヴァレンタインデーにチョコレートを贈る習慣ができていること、しかも女性から男性に贈ることを、今頃になって説明しなくてはなりませんでした。
「そうだったのか」
と納得しましたが、どうせ、来年になったらすっかり忘れているに違いありません。まったく、そういうことには無頓着なのです。

贈りものが届いた夜、はなちゃんに電話しました。
はなちゃんと話して電話を置いた後、
「ずいぶん、しっかりしてきたなぁ」
と夫。そうそう、女の子の八歳は、もうたいしたものです。