2018年5月21日月曜日

ヤノマミの籠


これも、マナウスからのお土産の、アマゾンに住む先住民のヤノマミの編んだ籠です。
ラタンが主で、一部蔓も使った籠でしょうか。

『人間が好き』(長倉洋海写真・文、福音館書店、1996年)より

ヤノマミの籠といわれて、すぐ思い出すのは、森の中を歩くとき、頭に引っ掛けて背中で運ぶ背負子です。この写真では、どんな籠を背負っているのかわかりません。

『人間が好き』より

背中から降ろしている写真もあります。
右の籠は何となく想像がつきますが、左の籠は透かし編みでしょうか。

『人間が好き』より

ヤノマミは、生の(ヤシの?)葉も編むようです。

『人間が好き』より

いただいた籠は比較的固い素材で編んでありましたが、柔らかい素材もいろいろ使われているようです。


ところで、ヤノマミの籠の編み方は、遠く離れた南アフリカのコサの籠とまったく一緒です。
浅い籠で、目にしやすいのは内側にもかかわらず、コサの籠もヤノマミの籠も、材料をつなぐときの処理を内側でしています。


そのため、コサの籠には端がぷつぷつ出ているし、


ヤノマミの籠も、外側の方を美しく仕上げています。
左が外側、右が内側です。


外側を滑らかに仕上げているのは、持った時の感触を大切にしているからでしょうか?

たぶん、コサとヤノマミが出会うことはないと思いますが、お互い出会って、籠談義をしてもらいたい気がします。





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