2018年8月16日木曜日

網戸づくり

二階のゲストルームには網戸をつけ終わりましたが、できれば宴会室にも網戸が欲しいものです。


というわけで、切り落としの材から、枠の材をつくりました。
先日、我が家にいらした建築家の人から、
「節だらけの木で、よく建具がつくれますね」
と言われました。
これは、節をものともせず、うまくつくっていると褒められていると取ることもできますが、節のある材で建具をつくるなんて「もの知らずな」と、笑われていると取った方が的を得ているのでしょう。

木は、木端が木表の方に反るという性質があります。
それをうまく利用しないで、例えば鴨居や敷居をつくると、年月を経るにしたがって障子が開けにくくなったります。
建具もその木の性質を利用しますが、何せ障子の桟などは細いので、詰んだ柾目の材を使えば、間違いありません。窓枠もそうです。
とはいえ、切り落としの端材でつくるのですから、全部が全部柾目とはいきません。節だって、大きいものは避けましたが、あちこちにあります。
木表、木裏も、床じゃあるまいしと無視して、きれいな木目をよく見える方にしたりします。
ちなみに、床を木裏を出して張ると、ささくれ立って足を痛めるので、危ないということがあります。


これを、私の考案した(というほどでもないけれど)「網戸用仕口」に加工して、組みます。


もう何枚もつくっているので、鼻歌交じりです。


ボンドで角を接着してから、


網を張ります。


網を抑える材には、網を嵌める溝を切ったときに出た材をそのまま使いました。
ガラスを入れる場合、入れる面が内側に来るので、切り落とした材を使えません。切り落とした材は、鋸で挽いたことによって、幅も厚みも小さくなっているからです。厚みはガラスの厚みがあるので問題ないとしても、幅に差ができるので、抑える材(棒)を新しくつくらなくてはなりません。

その点、網戸はなんとなく正規の建具ではなくて建具の付属品という感じがするし、張った面を外側にするので、多少棒状の材が小さくても全く気にしないでつくります。







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