2018年8月21日火曜日

苦肉の策


作業棟の下屋の屋根の軒先の、雨が落ちる場所は、わざとアスファルトを敷かずに残してあります。雨がよくしみ込むように玉石を敷く予定でした。

ところが、途中で建物の使い方が変わってしまいました。
木工室予定だった部屋は、長い材木をぶつけずに扱おうと天井を高くして天窓を取り、高いところにステンドグラスをはめたこともあって、まるで教会のような空間になってしまいました。
「木工室にするには惜しい!」
と、二人の意見が一致しました。
というわけで、そこは集会もできる多目的ホールにしたものの、あぶれたのは、木工作業をする場所でした。
「外でもいいかなぁ」
「まぁ、いいか。掃除はしやすいかも」
と、そのときから広い軒下は木工スペースになりました。
夫がいろいろ工夫して集塵装置もつくってみましたが、手づくりの集塵装置では、かんな屑やおが屑を集めるのもけっこうな手間、というわけで、日常的にかんな屑やおが屑は出るに任せて、掃き集めています。
当然、玉石は敷けません。また、アスファルトやコンクリートを打てば、雨はしみ込みません。


砕石だけを敷いてあるところ、とりわけ東側と南側がひどく、工作機械を使うとかんな屑やおが屑がすぐたまります。そして、雨でも降れば固まり、朽ちて土になって草が生え、すでにミミズも住んでいます。

そこで、買い置きのコンクリートタイルを敷いてみることにしたのです。
玉石より雨のしみ込みは悪いのですが、タイルは置くだけなので、端から雨が、少しはしみ込んでくれます。


東側には、20×20センチ、厚み35ミリのタイルを、2枚並べて敷くことができました。しめしめ、いい調子です。


ところが南側は、2枚並べて敷くには、1センチほど幅が足りません。
このタイルはとても硬くて、きれいに切ることができないので、しかたなく市松に置くことにしました。


タイルの隙間にはモルタルを詰め、その上に玉石を埋め込みました。
玉石は、外れないように一つ一つ金づちで叩いて埋め込みましたが、うまくいくでしょうか?


かんな屑やおが屑が、いつも吹き溜まっている生活と、これでなんとかさよならできそうです。


右下の大きな隙間があるところは通路なので、柱に立てかけてある御影石を置きます。
既成の御影石は、タイルを並べてみたらちょっと長かったのですが、切って置きます。タイルより石の方が切りやすいなんて、ちょっと不思議です。


長い間庭の一角を占領していたタイルが、減っていくのを見るのも嬉しいことです。






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