2018年9月6日木曜日

災害に思う

集中豪雨、台風、地震と、自然の猛威が容赦なく日本列島を襲っています。

1970年代だったか、山本周五郎の小説を、文庫本でまとめて読んだことがありました。
山本周五郎の、おびただしい数の長編や短編小説の舞台はほとんど江戸時代ですが、かなりの数で、天変地異、川の氾濫や、山津波に襲われて運命が変わってしまう物語があります。
読んでいた当時は、彼が関東大震災を体験していたとしても、ちょっと大げさではないか、こんな場面で災害を登場させたら嘘っぽいとさえ、思うこともありました。
事実、1970年代、80年代の日本は、護岸工事やら何やらで台風による水害も減ってきていたし、地震もめったに起こっていなくて、大きな災害は、まるでよそごとでした。
それから数十年、今では地震は頻繁に起こるし、制御したはずの川も、次々と氾濫しています。


ベテランの気象予報士さんのお話によれば、昔と比べると、確かに異常気象は増えてはいるけれど、そう劇的に変わっているわけではない、その昔は地方にとどめられていたニュースが、いまではすぐに、現場近くにいた人の撮った写真や動画で流布され、災害の写真を目にする機会が多くなったので、実際以上に、異常気象が増えた感じがしているということもあるのだそうです。

さて、我が家で災害に向けて備えた方がいいことは何でしょう?
2011年の地震で、電気は5日ほど、水道は1週間停まってしまいましたが、食べるものはあるし、水は滝で汲めばいいし、さして困りませんでした。

ただ、原発事故だけが問題です。遠くへ逃げるといっても、今度大きな事故があれば、日本国中どこにも逃げ場がありません。
それでもできるだけ事故現場から遠くに離れられるよう、せめて車のガソリンだけはいつも半分以下にならないよう、気をつけて入れておきましょう。
そして、ラジオの電池を、切らさないようにしておきましょう。





2 件のコメント:

  1. 7時のニユ―ス以降一日ラジオ情報を、
    宇宙ステーションが飛び深海の鉱床までわかる時代に
    まだまだ予知ができない地震ですね。
     一時期「78年周期説」と称し
    元禄・天明・大正の地震が昭和時代と言われ
    富士山の噴火も騒がれましたね。
     地震がない九州でしたが2005年の
    福岡沖地震M7以降多くなりました。
    あとから前兆うんぬんをいわれてもねー
    メル友二人は安全でした。

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  2. 昭ちゃん
    山肌が火山灰でできていて、強い地震で全部滑るなんて、だれが想像するでしょうか?
    あちらでもこちらでも、「こんなの自分の生涯で見たことない」というコメントがされますが、何が起こるか、何が起こっても驚いてはいられない時代が来ていますね。

    その昔、北海道は大陸から離れた島とハワイ列島から離れた島がぶつかってできたと聞いた時は、何の現実味も持たず神話を聞いているような感じでしたが、最近は地球が生きていることを実感してしまいます。
    私の友も無事でした。

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