2018年9月27日木曜日

織り機を組み立ててみる

 

織り機を一度、作業棟の二階のゲストルームで組み立てていたのですが、三畳間の中ではいかにも狭いものでした。
なんとか置けましたが、周りを歩くのがやっと、本当に織るとなると(そんな日が来るかどうかは疑問ですが)経糸(たていと)を掛けるための整経機が置けないほどの狭さです。
というわけで夫をじわじわと泣き落として、ホールを使うときには外に運び出すということで、ホールの片隅で、織り機を組み立て直すことができました。
ちょっとキクイムシにやられている部分もありますが、全体としては問題ありません。


だいたい組み立てられましたが、綜絖(そうこう)と踏み木のつなぎ方が思い出せません。また、小さな部品、筬(おさ)をぶらさげるための楔(くさび)とか、組んだ織り機のボルトを締めるナットがいくつか見当たりません。

とりあえず、探しがてら、母屋の中で分散している織りものの関連の道具たちを、見つけ次第一か所に集めて置く場所をつくることにしました。


糸巻きは、整経するとき必要なもの、まとめて置いていますが、もっとあるはずです。


二階展示室の、シーツを入れていた引き出しを一つ空けて、とにかく目についたものだけでも集めてみました。


杼(ひ)、カーダー、織るときの伸子(しんし)などが出てきました。
右端に見える色のついたビンは、糸を染めるときメジャーカップとして使う、息子が赤ちゃんの時使った哺乳ビンです。


羊の毛を紡ぐ前に、毛並みを一定方向にそろえるカーダーは、三組もありました。鉄なので錆びていますが、今では錆びないステンレスでつくられているようです。


見つかったものは引き出しに収めましたが、織り機の小さな部品たちは見つかりませんでした。
「やっぱり地下室にあるのかなぁ?」
地下室に置いたままの時代箪笥を開けてみましたが、そこにもない、あとはいくつか残った衣装ケースだけですが、衣装ケースの前に置いたものから順番に片づけなくては、そこまで到達できません。
カマドウマの排せつ物がひどいうえ、湿気ていて、しかも思うような収穫もなく、地下室の片づけの士気は全然上がらないので、ちょっとずつしかできません。


地下室に置いてあった整経の道具のうち、糸巻きをセットするための枠は無事でしたが、綾を取る道具の足が、木が弱っていて折れてしまっています。


それにこの、カマドウマの糞の汚さ。
まぁ、十年以上放置していて、カマドウマをのさばらせていたので、仕方ありません。二つともごしごし洗ったら、何とかきれいになりました。


洗いながら、綾を取る道具の足をどうやってつけるか考えていました。
最初、脚が短くなっても、ちゃんとした方の脚も切って、両方にほぞをつくり直してはめることを考えましたが、もっとも安易に、L字のアングルを使って固定することにしました。
 

まず、クランプで固定してから、アングルをビスで止めました。


というわけで、一丁上がりです。
あとは、まだ隠れているものを探すだけ、見つかって欲しい!









2 件のコメント:

  1. 織り機って巨大なのですねーーー。大人2人で持ち上げられるのですか?春さんは5kg以上は持てないから旦那さんと他の誰かが運び出すのですね(笑)。
    「綾を取る」の意味がわかりませんでしたが、2本以上の経糸を取りやすいように(綾織をしやすいように?)セットするということかな?複雑そうです。それより「あやとり」が「綾取り」だってことに今気が付きました!諸説あるようですが。

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  2. hiyocoさん
    綾を取るということは、何百本、時には何千本もある糸を、順番に並べて、その順番を狂わせないということなんです。この道具も、小さな穴と、縦に長い穴が変わりばんこに空いていて、これに通した経糸の束を持ち上げれば、小さい穴に通した糸が下になり、下げると小さい穴に通した糸が上になるのでその間に紐や棒を通してお隣さんを確定していきます。一度綾を取って、たくさんの糸を「上下上下」と分けて、その間に「綾棒」を通したら最後、一本ずつの糸の順番が決定してしまいます。
    織りものでは、綾をとることが特に大事です。その綾に従って綜絖や筬に通していくので、綾が取れてないと、たくさんの糸を前にしては何もできません。

    私は5キロ以上は持てない身体ですが、最近ではだんだん増えて、10キロくらいまで持っていると思われます(笑)。というのは、この前10リットル入りのガソリンタンクを持ったら、結構軽く感じたから(笑)。医師から重いものを持つとどうなるかという説明は一切ないので、そこが困りますよね。背中が曲がるらしいのだけど、どうしてでしょう?
    織り機を動かすとき、片方を持つことは、たぶんできると思います.

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