2018年11月12日月曜日

ちくわぶ


私、恥ずかしながら「ちくわぶ」と言うものが好きです。
スーパーマーケットや野菜の直売所で見かけると、つい、おでんをつくりたくなってしまいます。


ちくわぶと初めて出逢ったのは、母がつくったおでんを食べた、中学生のときでした。
それまで、祖父母と倉敷に住んでいて、祖母はおでんをつくらないので、おでんは食べたことがありませんでした。しかも、ちくわぶは、東京限定(?)の食べ物でした。
母も、もともとは岡山県出身ですから、東京生活が長かったとはいえ、なぜちくわぶの入ったおでんをつくっていたのか、ちょっと不思議です。


近年は、テレビのおかげでちくわぶも全国的に知られるようになり、全国チェーンのスーパーマーケットでは、真空パックのものが各地で売られているそうです。
でも、しばらく前までは、地域のものは地域でしか食べられませんでした。


ちくわぶは小麦粉でつくるものですから、すいとんのように、あるいは群馬のおっきりこみのように、東京地方の米の代用食だったのかもしれません。

これまでに、ちくわぶが好きという人に出会ったことがありません。もちろん、夫も息子たちも、全然関心を示しません。
紀文の家庭の鍋料理調査の、「好きなおでんベスト10全国版」では、大根、たまご、ちくわ、こんにゃく、はんぺん、厚揚げ、さつま揚げ、餅入り巾着、ごぼう巻、じゃがいもの順で好まれているそうです。ちくわぶは知られてもいないのかもしれません。
おでんをつくると、つい、ちくわぶに手が伸びてしまいますが、考えてみれば、変な名前です。

ちなみに、八郷のスーパーマーケットや直売所で売られているちくわぶは、東京の会社のつくったものですが、つくばのスーパーマーケットでは、水戸の会社のちくわぶを売っていました。東京以外でもつくられているようです。






24 件のコメント:

  1. またまた東京時代を思い出す懐かしい一言
    「ちくわぶ!!!」
    九州に来て25日73年目鯨の刺身の驚いた私です。
    スーパーにあるのかなー
     あのスジが懐かしいバイ。

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  2. 春さん、ちくわぶ、大好きです!!!おでんの汁がしみ込んで、美味しいですよね~。

    母のおでん、2人の祖母のおでんにも、入っていました。
    ですから結婚するまで、おでんにちくわぶが入っていることに何の疑問も抱いていませんでした。
    そして、結婚して、夫に「これなに?」といわれたときの衝撃といったらありません!
    魚介類の豊富な富山で質素に育った夫ですが、おでん種といえば、魚のすり身を練ったものしか知りませんでした。”ちくわぶ”は”ちくわ”のまがい物というように聞いたこともありますが、定かではありません。

    そんな”ちくわぶ”ですが、実家(戸越)の近所にはおでん種だけを扱う”蒲鉾店”がこないだまで3軒もありましたが、今では1軒になってしまいました。その店では、石臼で魚をつぶしています。
    そこでは、店頭で頼んで、パックしてもらうのですが、スーパーでごそっとセットになっているのを買うのと違って、値段をみながら、アーダコーダ思いながら注文するのも楽しいです。
    昔ながらの商店、どんどん無くなりますね。

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  3. やっぱり東京のものだったのですね。夫はちくわぶ大好きですよ!なので私は結婚してから初めて食べました。夫が子供の頃から食べていたおでんは濃い汁のものです。大阪のお祭りでは「関東煮」という名前で売られていて、住んでいる頃は「うわー、真っ黒!」と横目で見ていました。私の家でおでんが出た記憶はありません。

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  4. 昭ちゃん
    今は全国区になっているそうですが、九州でもちくわぶを食べていますか?
    すいとん、じゃがいも、さつまいも、カボチャなどの嫌いな男子なら、ちくわぶは、そう懐かしくもないことでしょうか。
    クジラの刺身は知りませんよ(笑)。

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  5. Akemi Fujimaさん
    あっ、好きな人いました!
    そうですよね。好きな人がいなかったら、ちくわぶ売っていません(笑)。
    夫は東京者ですが、仕方なく食べる程度です。
    だんなさんの驚き、わかります。ちくわに似せてあって、ちょっと変ですものね(笑)。お魚やお米のおいしいところでは、ちくわぶの発想はないのでしょう。
    私は瀬戸内で育ちましたが、お魚も魚の加工品も全然違う味でした。魚屋さんが自転車で売りに来るのですが、同級生の男の子はちくわを買っておやつ代わりにその場で食べていました。太くて長い、おいしいちくわです。
    東京で暮らし始めたころ、私は子どもながら魚のまずさに驚きました。しかし、そんなまずい魚を、夫がおいしいおいしいと食べているのも驚きでした(笑)。
    私は、おでん種は通常は生協で買って常備していますが、たまに鳥取から取り寄せたこともありました。でも、ちくわぶがあれば、ほかは大根と卵くらいか、あとはこだわらないので(笑)、いつもおいしく頂いています。

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  6. あけみさん戸越って!!!
    昔の荏原区「戸越銀座」の事ですか。

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  7. hiyocoさん
    今はコンビニで売っているので、おでんは結構日常的なものになっていますが、昔はおでん屋かあるいは家庭でたまにつくるものでしたね。私の祖母なんか、「関東煮」とか、「関東炊き」という言葉も知らなかったのではないかと思います。
    そうか、だんなさん、男性でもちくわぶがお好きだったのですね。戦後の食糧難の記憶のない世代だからかもしれません(笑)。
    真っ黒な汁で言えば、私が子どものころ、東京にはどの町にも蕎麦うどん屋と寿司屋がありましたが、蕎麦もうどんも汁が真っ黒で、うどんは腰がなくて、本当にひどいものでした。家族みんなで出かけて、帰りが遅くなってしまったときだけ、仕方なく出前をとるのですが、出前は珍しいことなのにちっとも嬉しくない気持ちで、不味いうどんを食べた記憶があります(笑)。
    学生時代、友人と貧乏旅行をしている時も、関西辺りに行くとうどんがおいしいので、それだけで、とっても幸せだったのを思い出しました(笑)。

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  8. 春さん、育った環境により食環境ってかなり影響力がありますよね。そして、その食環境は人生にも影響を及ぼすようです。
    「男の子には美味しいものを食べさせて育ててはいけない」という話がありました。新しく家庭を持った時、そのときの味に満足できないと家庭不和の原因になるからという理由です。誰が言い出したことなのかなと思います(笑)

    ちくわぶの話に戻りますが、考えてみたら小麦粉をこねたものなのだから、案外手作りできるかもしれませんね。

    昭ちゃん、そうです、戸越銀座です!武蔵小山~三ツ木までの通りです。うちは戸越公園や国文学資料館(今は移転して公園になってます)の近くです。

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  9. Akemi Fujimaさん
    しばらく前に、息子が仕事仲間ときました。来る前にリクエストがあって、「着いた夜はカレーにして」というので、「普通のカレー?」と訊くと「そう」と言うので、市販のカレールーを割り入れた普通のカレーをつくりました。まぁ、タイカレーや、インドカレー、キーマカレー、ジャワカレーなどつくることがあるので、訊いたわけです。
    夕食の時、仕事仲間が、「おいしい!」と言うと、息子が「そうだろう。(お母さんの)ごはん美味しいんだ」と答えているので、笑いたくなりました。何なんだ、私は箱に書いてある通りにつくっただけです。
    かく言う私も、祖母の作っていた「薩摩めし」などつくってみますが、なかなかおいしくできません。ちょっと違います。
    小さいころ簡単だからとつくっていたカレールーのカレーが「おふくろの味」になっている人たち、きっとたくさんいるんでしょうね?家庭によって野菜の切り方などが違っていたと思いますが。

    核家族になった今、家庭の味は継承されないと思いますが、いつも面白く思うのはお雑煮です。これこそ地方色などはなくて、いまでは各家庭全くバラバラにつくっているのではないでしょうか。私のつくるお雑煮は、祖母の実家の味で、夫の母の作っていたのとは全く違うものです(笑)。ちなみに江戸っ子だった夫の母は、東京のあんみつ屋で出すようなお雑煮をつくりました。

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  10. あけみさんまたまた接点が!!!
    外務省から軍需工場に配転になったのが戸越銀座から
    歩いて今のホシ薬科大学の隣、現藤倉航装当時の藤倉航空です。
    (九州にくるまで、、、)
    だから戸越公園や目黒不動・林業試験所どこでも
    また荏原については昨年考えられない接点が、、、
     荏原・目黒も焼けましたよ。
    お母さんから昔話を聞き出してー 

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  11. 春姐さん嘘のような話
    東京が100円硬貨の時代
    まだこちらでは「岩倉さんの紙幣」でした。
    儀姉が来ると紙幣が珍しいと
    5・6千円両替して持ち帰り
    土産もこちらの「塩クジラ」でした。
    私への東京土産は「酒悦の佃煮ときんつば」
    「江戸っ子 昭ちゃん用」だって。

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  12. 昭ちゃん
    汽車も遅くて物理的に遠いということは、地方色があってよかったということでした。
    先日神戸に行ったとき、神戸空港(人口土地)からまず三宮に出ましたが、繁華街に繰り出す気はしませんでした。街はどこも同じだし、名の知れたカフェに行ったところで、自分で探して行ったというより、「行った。食べた」の確認作業でしかないです。昔は自分でいろいろ発見できました!(笑)。
    昭ちゃんはきんつばが好きだったのですね。
    その昔、博多の友人が里帰りしたとき、いつも得意げに買ってきてくれたのが、博多でしか買えない「ひよこ」でした。今、「ひよこ」はなぜか東京名物になっていて、それを知らない別の友人は、博多を訪ねるとき「ひよこ」を持って行ったという笑い話もあります(笑)。

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  13. 昭ちゃん、星薬科大学はよくわかります。すぐ近くでお勤めだったんですね。
    母が戸越に来たのは終戦後まもなくだと思います。何年のことだったのかなぁ。
    今度聞いてみます。

    戸越銀座は下町の雰囲気を残しながらも、徐々に変化してきています。
    特に最近は欧米の方を見ることも多くて、東京オリンピックが近づいてるんだなぁと感じます。
    かまぼこ店のような小売り商店は減っていますが、まだ、いくつか私が子供のころからの店、つまり50年以上続いている商店もわずかに残っています。
    祖父がここから茅場町まで勤めていて、戸越駅まで送って歩くのが日課でした。

    春さん、ちくわぶの投稿に刺激されて、近所のカスミに行ったのですが、売り切れてました(笑)ないと食べたくなるものですね・・・ちょっと作ってみようかなと頭をよぎったのですが、安売りになっていたアジとイワシに浮気しました。
    カレーライス、ルーのでも微妙に違いますよね。野菜の組み合わせバランスだったり、玉ねぎの炒め方だったり・・・。なんとなくカレーって誰でも作れる、同じようになる、って思われがちだけど、ときどき、残念なカレーにも出会います。
    うちの息子たちは私の料理で何をあげるのかなぁ。何食べたい?と聞くと、なんでもいいというので、そういわれると、あれやこれや作ってしまい、まとまりのつかないものになってしまいます。
    雑煮!あぁ、雑煮!ほんとうに!そうでした、うちの実家雑煮と主人の実家雑煮もーじ呼び名の料理とするには無理がありました(笑)あんみつ屋の雑煮ってなんですか?甘いのでしょうか?

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  14. Akemi Fujimaさん
    「東京のあんみつ屋」各店のお雑煮は、澄まし汁に焼いた餅、鶏肉、かまぼこ、ウズラの卵の茹でたの、三つ葉、ゆずの皮が入っているものでした。いまでもあるかな?
    ちなみに我が家のお雑煮は澄まし汁に、ごぼう、ニンジン、昆布の千切りがたっぷり入って、ブリ、ゆり根、かまぼこ、茹でたほうれん草、そして今では焼いた餅を入れますが、正式には(笑)、茹でたお餅を入れます。

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  15.  あけみさん
    「ホシ製薬本社」は大崎にあり
    茅場町は証券会社の多いところです。
    関東大震災後下町の業者が三軒茶屋や戸越銀座
    武蔵小山街を作りました。

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  16. 春さん、うちの実家の雑煮は、その「東京のあんみつ屋」のにとても近いです!
    違うのは、かまぼこじゃなくて、なると巻で、うずら卵はなしです。
    うずら卵は皮をむいて、まるごと入れるのですか?そういえば、むかしは、かしわやってありましたね。
    富山の雑煮は、かまぼこはかまぼこでも板かまぼこではなく、ぐるぐるしたかまぼこ(ってわかります?)で、ゴボウ、サトイモ、そして、酒粕とミソです。
    この2つ、栄養素を比べると全く別物ですよね。

    昭ちゃん、なるほど~、そうなんですか。三軒茶屋は知らないのですが、武蔵小山アーケードは歩きますし、その先の林業試験場(現在は林試の森公園)はジョギングコースです。武蔵小山は細い路地まで商店がありますが、昨年から駅前に高層ビルが建設されはじめています。このため、駅前にホルモンなども置いてる焼き鳥屋があったんですが無くなってしまいました。あそこの牛モツはとてもおいしかったんですが。
    大崎駅といえば明電舎はご存知ですよね?子供心にあそこの機械油の匂いが嫌でいつも足早に過ぎ去るようにしていました。ところが、その明電舎も10年?15年?程前にはなくなり、空気はよくなりましたが高層ビルだらけだし、山手線だけじゃなく、りんかい線(有明方面)や埼京線、横須賀線の乗り入れなども進み、様変わりしました。

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  17. Akemi Fujimaさん
    やはりあれは、東京のお雑煮なのですね。そう言われると、なるとだったかかまぼこだったか記憶は怪しくなります。なるとだったかなぁ。なるとも、おいしくないというか、もっと食べたいものではありませんよね。ウズラ卵は茹でて丸ごとです。

    瀬戸内のお雑煮が、しょうゆ味と言ってもごぼうや昆布を煮て半透明になっているのに比べると、「東京のあんみつ屋」の汁は、お湯だけかと思われるほど透明でした。
    富山にはいろいろなかまぼこがありますよね。細工かまぼこ屋さんの娘を知っていて、いただいたことがありました。ぐるぐるしたかまぼこと言うのがわからなかったので、ネットで調べて了解。そういう意味では瀬戸内の蒲鉾は、表面がちくわのように焼き目がついて皮になっていたかも。
    あと、倉敷あたりのお餅は、もちろん丸餅です(^^♪

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  18.  あけみさん
    倉庫の上にある監視哨で敵機の動きを命がけで
    報告していましたが、
    ここから下丸子、現キャノンかな、
    ガス橋辺りまで見えましたよ信じられないでしょー
    「ホシ製薬」は作家星 新一のお父さんです。

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  19.  九州にきて初めて正月を迎えました。1946年
    東京のような伸し餅・四角ではなく全部丸餅で
    雑煮には焼かない餅を、、、
    この違いは地区のどこらで変わるのでしょー

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  20. 昭ちゃん、下丸子まで???
    今はビルだらけで、相当高いところに登らないと遠くまで見通せない状況です。
    星新一との関係は知りませんでした。短編を文庫で読んでいたことを思い出しました。
    懐かしいですね。
    ところで、このあたりの話はこれからは昭ちゃんのブログのほうにコメントします♪

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  21. あけみさんいつでもお出で下さい
    新しい情報変わりようが楽しいです。

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  22. とても良い大根が巡ってきたので、早速おでんに!で、今日は、ちくわぶを入れようとスーパーに行くと売り切れ!!!えーー?
    でも、もー脳内にはちくわぶの入ったおでんがイメージされてました。そこで、調べたら、ちくわぶの手作りレシピ。そーだよ、小麦粉さえあればいい。で、やってみました!
    あの波打ちを作るのはできませんでしたが、味と弾力はまずまず。納得して食べたものの、これって、すいとんとほぼ同じじゃ?汗 次回はなんと波打ちさせてみようと考え中です。

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  23. なんとか波打ちさせたい!の意味です。

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  24. Akemi Fujimaさん
    ちくわぶの買い置きがあったので、我が家も昨日はおでんでした(笑)。
    そうか、つくばの人はあまりちくわぶを食べないのかな?でも、確か、荒川沖のジョイフル本田のところにあるスーパーに行くとありますよ(^^♪
    そういえば、ちくわぶも昔はもっとボソッとしていたというか、最近はもちもちしているような気がします。波打っているのは、表面積を大きくしてつゆをしみ込ませやすくしているのかもしれませんね。

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