現在カンボジアにいるO.Mちゃんが、数日前にFacebookに載せた写真です。
カンボジアの空って、本当に素敵です。
で、古い写真をひっくり返して見ました。2000年に、初めてデジタルカメラを使い始めてからの写真が、コンピュータに残っています。
空だけに焦点を絞って写真を見ても、どれもこれも捨てがたい。というわけで、選びきれなかったので、写真をたくさん載せます。
まず、プノンペンの私の借りていた部屋から歩いて5分ほど、メコン川の夜明けです。
ヴェトナムの方から朝日が昇ります。
陽が登る前から、毎日大勢が河原に沿った細長い広場に集まり、ジョギングしたり、太極拳したり。
我が家の大家さんも必ず出かけていました。
夜明けとともに舟も出ます。
プノンペンはメコン川(トンレ・メコン)とサップ川 (トンレ・サップ)の交わるところの位置していますが、目の前の川は、一年に二回川の流れが止まります。雨季にはメコン上流から流れてきた水がトンレ・サップ湖の方向(左)へと流れ、乾季にはトンレ・サップ湖に貯められた水が、メコン下流(右)へと吐き出されます。
メコン流域には、雨季の水をためる遊水地がたくさんありますが、トンレ・サップ湖はカンボジア最大の遊水地です。
雨季の、水位が最高位になったとき。雨季と乾季では水位は8メートルも違います。
毎年、ボートレースが行われます。
そんな行事があってもなくても、朝早くから夜遅くまで、川のほとりは歩くだけ、座っているだけで、楽しめるところでした。
プノンペンの町の中心から20キロほど離れた農村部の空です。
点々と見えるのは、砂糖を採るために植えてあるパルメラヤシ(扇椰子)です。
村に泊まり込んだ日の朝焼け。
日が登って、みんなの一日が始まります。
雨季の空は、目まぐるしく変わります。
突然暗くなって、ちょっと風が吹いたらすぐ雨になります。
快晴があったかどうか、カンボジアの空にはどこかしらに雲があったような気もします。
メコン本流は、雨季には対岸が見えなくなるほど川幅が広くなる場所もあります。
海辺の町シハヌークビルの夕暮れ。
海辺も、海まで行く道も、やはり空がきれいでした。
最後に、私が借りていた部屋からの空です。
目の前に芸術大学があり、その向こうに王宮がありました。
左手に博物館がありますが、そこに蝙蝠が棲みついていて、夕方ともなると黒いリボンのようになって出かけていくのが見えました。
家に棲みついている蝙蝠としては世界最大の数で、100万羽以上と言われていて、蝙蝠のリボンは10分以上続きました。
おはようございます。
返信削除どれも、ほーっとため息が出るような、遠い国の素敵な写真ですが、やはり海辺の夕暮れの写真はせいせいするような景色です。雨季で水位が最高に上がったときの写真も捨てがたい…木の上に座っている人がいますね。面白いだろうな…。
karatさん
返信削除同時代、みんな同じ空の下に暮らしていますが、久しぶりにカンボジアの空の写真を見て、それぞれの地域によって、空から受ける影響も少なくないだろうなと思いました。
乾燥していて、雲ができなくていつも真っ青な空の下に暮らす人もいれば、かつてもボルネオ島のように、いつも雲がかかっていて、人工衛星から地形が写せないところで暮らす人もいます。心の持ち方や生きる力も、違ってくるかもしれません。
海辺の夕暮れはそれは素敵でした。何か物悲しい感じもしました。
でも、リゾート開発の計画が進み、シハヌークビルも港としての機能が進んでいると思われますので、にぎわいすぎて、かつてのきれいな海辺が残っているか、ちょっと心配です。
こちら、今日はどんより曇って、やっぱり士気に影響しますね(笑)。ぐずぐずしています。
漁業や農業を黙々と受け継ぐ
返信削除知足安分」の世界ですね、
黒潮に繋がる国々の若い世代の動向はいかがですか。
昭ちゃん
返信削除さぁ、若い世代はどうでしょう。私は2001年に去りましたが、2004年ごろから激変したようです。イオンモールができて、都心でのんきに暮らしていた人たちは地上げにあっていました。
農村も、縫製工場が田んぼを買い占めたりしていると聞きましたが、この目で見ていないので、わかりませんね。
それより、独裁者になったフンセンの締め付けが大変なようです。もの言えば唇寒しだそうです。
どれも素敵すぎて、これでは選べませんね!視界が開けていて解放感に溢れています。
返信削除水牛たちがこっちを見てかわいい!荷車の写真2枚はどちらもいいけど、最初の方の牛を引いている女の人がいい感じです。パルメラヤシも独特で印象的です。
被写体もいいけど、それ以上に春さんの「カンボジア大好き」な感じが伝わってきてどれもいいです。
hiyocoさん
返信削除ありがとう。カンボジア好きが伝わったなんて、嬉しいです(笑)。
カンボジアも、東部、中部、西部の平野、またメコンの水で冠水する田んぼによって、耕作方法、家畜、使う道具などが、全く違います。
一枚目の写真はシェムリアップの近く、ということはどちらかと言えばタイ文化圏で、水牛を使って耕作し、鎌もタイと同じような鎌を使います。でも、プノンペンの周辺には水牛はいません、みんなコブウシというのかな、牛で耕していました。
パルメラヤシは今はどうなっているかなぁ。こう見えて持ち主がいて、竹の梯子がついています。ついていないのもあるのだけれど。砂糖は100年ぐらい採れ続けるそう、だから高いヤシもあって、カンボジアらしい風景をつくっています。