あかずきんさんの家にあったという、薬ビンです。
青いビンは、片側に「池田製」、反対側に「ホルム」とエンボスがあります。
ホルムとは消毒剤だったようです。コルクの栓がしてあって、粉薬が残っています。
小さいころ、怪我をして血が出たりすると、血が止まるからと黄色い粉を傷口に振りかけていたのを思い出します。
桐の箱は「にほんまる」ではなくて、「にっぽんがん」です。心臓病、腹痛、感冒、嘔吐、悪心などに効くようです。
大人は3~6粒を1日2回、小児は1~3粒を1日2回服用します。
中に入っていたのはとっても小さいビン、これは携帯用のビンだったのでしょう。
こんな小さなビンに入れるのなら、丸薬も小さな粒に違いありません。まさか、仁丹並みに小さかったわけではないと思いますが。
日本丸は桐の箱に直接入っていたのか、本体の大きいビンもあったのか不明です。
これは、あかずきんさんのお隣の県の、大分県日田市でつくられたものです。
そして、あかずきんさんが福岡の川で拾った、「真珠水」とエンボスのある目薬のビンです。
佐賀県の製薬会社でつくられたものだそうです。
エンボスのないビンは、何が入っていたのかわかりません。
いろいろな薬がイチジク形のビンに入れられて売られていて、今でも骨董市でラベルつきのこの形のビンを、よく見かけます。
青いビンは口が欠けたのを修理したのか、ひびが入っているように見えるのに、しっかりとくっついています。
イチヂク型でよくあるのが仁丹の類似品ですが宣伝に「毒消し」が謳われていました。「毒」とはコレラや梅毒のことを指しているみたいですが、ホルムの消毒とはその毒消しを意味するのでしょうか。当時は丸薬だったのが砕けて粉末になったのかもしれませんね。エンボスのない方もオリーブグリーンみたいで綺麗です。
返信削除日本丸は我が家にももう少し時代が古くてアルミの蓋の物がありますが何タイプかあるようですね。こちらもやはりヒロポンの瓶くらい小さなものです。
よく考えたら自分の持っている仁丹系は今でも形になって残っているので今回の物はやはり傷口に振りかける粉末が入っていたのでしょうか、う〜ん面白いです(^◇^;)
返信削除懐かしい名前がでましたね、
返信削除戦争末期の徹夜つづきには飲んでいました
瓶も小さいく粒は苦いです。
戦後横流しで中毒になった友人もいます。
(大学受験の勉強で)
ボトルソウドウさん
返信削除イチジク型の小ビンは骨董市でラベルつきもラベルなしもよく見ますが、「飾るのが面倒だし」と本気で見たことはありませんでした(笑)。家にもイチジク型のビンがあるかと、仁丹ビンを入れた棚(立ちにくい小さいビンを入れている、もとはばら売りの絵の具の棚)を調べてみたら「北小路薬局」とエンボスのあるビンが一つだけ見つかりましたが、これでは何にもわかりません。
イチジク型で大きめのビンはコンペイトウ入れだったのでしょうか?きっとつくりやすい形だったのでしょうね。
そうそう、日本丸は蓋が新しそうなものでした。でも、きちっと閉まらないので、そう新しくもないかと(笑)。
昭ちゃん
返信削除日本丸を飲んでいたのですか!
心臓病、腹痛、感冒、嘔吐、悪心に効くって、確かに飲みすぎたらまずそうですね(笑)。
粒はやっぱり小さかったんだ!
そう言えば、いまでも仁丹をなめている人はいますかね?昔は仁丹を常備している人がよくいました。