2019年7月11日木曜日

アニリン染


maicaさんにいただいた、もう一つの染料ビンはアニリン染です。
アニリン染はどうしてアニリンの名を使っているのでしょう?

アニリンとは、芳香族化合物のひとつで、染料やゴムなどの化学製品、農薬や医薬品などを製造する際の中間物質として取り扱われているものです


アルスのラベルもそうでしたが、当時のラベルは金型でしっかり押して印刷したのか、色のところが沈んで、白が浮き上がって凹凸ができています。
これはコルクの上に貼られているラベルから、黄色でした。黄色であるため、ラベルの模様がはっきり見えませんが、ラベルの左の方には竜宮城と波が描かれています。


そして、右の方には釣竿を担いだ浦島太郎が、名残惜しそうに振り向きながら、家路についているところが描かれていて、maicaさんがご自分のブログに書かれていたように、何故この場面をラベルに使うのか理解できないものがあります。
というのは、
「まるでこれでは、浦島太郎じゃないか」
などと使いますが、そういいイメージではありません。


ビンは面白い、型の合わせ目がくっきり残っていて、バリまで出ています。


底は何故か池のようにへこんでいて、型の合わせ目から続いた線が盛り上がり、両側に突起ができています。もちろん、平らなところに置くとちょっと傾いて、縁を押すと、カタカタ音がします
ビンは小さな町工場で雑につくられたものでしょう。


そして、ラベル張りは内職に出されたのでしょうか?
ビンには一応、薬ビンのように目盛りがついているのですが、ちょうど半分にあたるはずのラベルがずれ込んで、目盛りの上に貼られています。


maicaさん、楽しませてくださって、ありがとうございました。








8 件のコメント:

  1. 昔は毛糸を解いたり洗い張りが面白くて
    結構子供でも加勢していましたね、
    染物は太くて長いカラス棒で混ぜるのが面白くて、
    母は一日台所にどこもそんな生活だったなー

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  2. びっくりするぐらい雑な作りの瓶ですね!バリが半端じゃない。写真の初めの方は、上からラップかビニールが被せてあると思って眺めていました。更にラベルまでずれちゃって。でもラベル自体はめちゃめちゃかわいいです!
    みんなテキトーに作ったのでしょうか(笑)。のどかですね~。

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  3. 昭ちゃん
    大人が忙しそうに働いているのを見るのは、子ども心にワクワクして面白かったですよね。昭ちゃんのお母さんもかっぽう着を着ていたのかな?私の母の時代はサロンエプロンでした。
    ガラスの棒は機能的でおしゃれですね。それだけ染め物が日常的だったのですね(^^♪

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  4. hiyocoさん
    とっても雑なビンだけど、テキトーにつくったんではなくて一生懸命つくった可能性があります。
    ガラス屋さんの生活はどんなだったんでしょうね。

    友人にガラス作家がいます。以前は年中ガラスを溶かしたままにしていましたが、そう作品が売れなくなり、一年に数か月集中して溶かしています。というのは一旦ガス(電気?)を切るとまたガラスが溶けるまでに時間がかかるし、年中とかしておくとガス代(電気代?)がかさむそうです。
    このビンをつくった昔は、薪でガラスを溶かしたのかしら?ガスかしら?

    このころのラベルはどれもとってもおしゃれですね(^^♪

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  5. 姐さん昔からコップや板ガラスは引き揚げるような製法だから
    気泡が無いけれどビン類は工程が異なりますよね。

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  6. 昭ちゃん
    ガラスの工場は見たことがあるけれど、ビンづくりは見たことがありません。
    もう、町工場のビンづくりなんて、消えていますよねぇ。
    手づくりのビンもですが、板ガラスが大好きです(^^♪

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  7. どういたしまして~。
    染料瓶てまとめて箱で売ってたりするので、送る方がいると購入理由になり助かります(笑)

    浦島太郎は謎ですよね。
    帰路にするには何か理由があったのかしら?気になります!
    雑な瓶て可愛さ倍増しますよね。傾いていた方が嬉しいかもしれません♪
    この瓶は気泡もたっぷりで中身を取り出しても綺麗ですよ~。

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  8. maicaさん
    hiyocoさんがラップをかぶせているみたいと言っていたけれど、写真を見直したらそんな感じでした。
    じつは、ガラスビンの棚を2段にしようかと思っているのですが(笑)、中身入りは悩ましいですね。でも、当分染料ごと楽しみます。ありがとうございました。

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