2019年7月9日火曜日

久しぶりでした

しばらく前に、旧友小池頌子さんから、突然電話をもらいました。
電話をもらうなんて、何年振りのことでしょう。以前は家も近く、よく行き来していましたが、それはもう40年も前のことです。
この年になって、何かきっかけがあったら会うべきでしょう。というわけで先週、川崎毅+小池頌子夫妻が、我が家に遊びにきました。
会うのは多分、銀座和光の二人展の会場で会って以来、7年ぶりです。
子どもたちが小さかったころは、会ってもお互いに子どもたちの面倒を見ているだけで忙しい、展覧会場では作品の話くらいしかしない、というわけで長い時間、ああだこうだと4人でおしゃべりしたのは、たぶん初めてでした。

お土産をもらいました。


頌子さんのお土産は、毅さんの高坏でした。
「私のを包んでいたのよ。でも、川崎がそんなの邪魔になるからこれにした方がいいって。でもこの家だったら大丈夫だったわね」
と、お土産が入れ替わった顛末を聞き、私も苦笑いです。
「そうか、ぶつかったりしたら、痛いものね」


ちなみに、頌子さんの作品はこんなです。直径30センチをくだるものは少ない、もっとも、手に持って電車で来ようというのですから、そう大きいものではなかったはずです。


頌子さんの作品はアメリカの美術館や個人などには大人気ですが、日本の家屋には大きすぎて、買う人はそう多くはないようです。


そんなわけで、私も毅さんの作品はいくつも持っていますが、頌子さんの作品は、手のひらに乗るような珍しく小さいものを一つしか持っていません。
「ずいぶん黒くなったのねぇ!」
そう、新しいときは銀彩なのでぴっかぴかに光っていました。


「これ使いやすいのよ」
確かに毅さんの高坏は、煮豆を入れても、チョコレートを入れても何でも似合いました。
毅さんは昔は陶器の器もつくっていましたが、ある時から磁器の器しかつくらなくなっています。


陶器は、なんとなく衛生的でないと感じたからつくるのをやめたと聞いたことがあります。しかし、毅さんの陶器にも味がありました。


古いものを見せると、以前は松の薪で焼いていたけれど、家が立て込んでしまった現在では、薪の窯を焚くことはできないと、懐かしがっていました。


そして、毅さんからのお土産は花瓶でした。
というわけで、二人から別のお土産をいただいたのですが、どちらも毅さんの作品でした。


外側はマットな仕上げですが、内側は茶色い釉薬が掛かっています。
益子の釉薬だそうです。

右は「陶の空間・草の空間」の冊子

懐かしかったうえ、彼らが帰ったあとも、素敵なお土産が我が家に残りました。






2 件のコメント:

  1. 小池さんの作品は海の生き物がモチーフなんでしょうか、とっても素敵!テングガイとかカイメンに見えます。二枚貝もいいですね~。川崎さんの作品は女性的、小池さんのは男性的に思えて面白いです。

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  2. hiyocoさん
    そうなんですよ!小池さんは身体が細いのですが、見た目からは想像できないほど、大きくて男性的な作品をつくります。ずっと、貝や木の実をモチーフにしているようですが、「青」にこだわっています。卒業制作のときからあんな感じでした(笑)。ひだひだが彼女の特徴ですが、もしかしたらひだひだはつくるのが難しいのかもしれない。私には想像もつきません。
    川崎さんは兄上も陶芸家ですが、もっと女性的です(笑)。https://item.fril.jp/be4f1685f94a2e499a08d4a21e2ac98b

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