2020年3月3日火曜日

古い写真

コンピュータの背景の画像として、長く猫のトラの写真を使っていましたが、しばらく前にバージョンアップしたら、勝手に消えて、画面が真っ黒になってしまいました。
もう一度トラの写真を貼りつけようと探していたところなかなか見つからず、母の写真が目についたので、これを背景にすることにしました。


前列の真ん中が母です。
コンピュータを立ち上げるたびに目にする写真。毎日見ていると、いやでも細部に目がいってしまいます。母の母、すなわち祖母の肩越しに見える花は、いったい何でしょう?
祖母に抱かれている赤ちゃんは、昭和2年生まれの母の妹、昭子さんです。昭子さんが何月生まれかは知りませんが約1歳、この写真は昭和3年(1928年)に撮られたのではないかと推察できます。場所は、岡山県の宇野、橋ができるまでは香川県高松への宇高連絡船でにぎわっていた町です。
花は最初シクラメンに見えましたが、当時、シクラメンは出回っていたでしょうか?
シクラメンは地中海原産、日本には明治時代にもたらされましたが、冬の花としてシクラメンをよく目にするようになったのは、1960年代(70年代?)以降だと思われます。出回り始めたころは、高価でもありました。
とすると、この写真に写っている花は、サクラソウなのでしょう。
サクラソウの鉢植えは、花の種類が少なかったころは、今よりもっと花屋さんの人気商品でした。母も、サクラソウの鉢植えを愛でていましたが、今考えるとそれは、日本サクラソウではなくて、サクラソウによく似たプリムラ(プリムラ・マラコイデス)だったのでしょう。

さて、長男、すなわち母の兄の小学校入学前後に記念写真を撮ったとしたら、一つ違いの母は5歳です。兄以外の子どもたち、母と弟、そして妹は、手編みのセーターを着ています。
祖母は当時の人ですから、着物はすべて自分で縫っていたのですが、編みものも得意だったのでしょう。


編みものといえば、もう少し大きくなってからの兄弟だけの写真でも、母と妹、そして末の弟は、手編みの服を着ています。
しかも、母のセーターは裾に模様が入っているだけですが、母の妹のセーターと末の弟のカーディガンは、凝ったデザインの編みものです。よくは見えませんが、末の弟のパンツも編みもので、カーディガンとパンツとは、おそろいだったのかもしれません。
家は商家だったとか、祖母は炊事洗濯、そのほかいろいろ家事があったはずなのに、昔の人はすごいです。






5 件のコメント:

  1.  姐さん写真館だからポーズもバックも決まっていますね、
    ガラスの乾板で仕上げ修正は筆です。
    当時写真師と呼ばれる由縁で勿論マグネシウム一発で
     私も1957年までマグネシウムでしたので興味深々見ています。

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  2. ありゃー名前わすれました。
     子供が小さいと写真師が「鳩が出るよ」っと
    注目させます。笑い

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  3. 昭ちゃん
    こういう写真を見ると、親として何もしてこなかった自分を反省します。
    子どもを写真館に連れて行ったこと、一度もありません。七五三もしなかったし(笑)。
    昭ちゃんと同い年の叔母は、信じられないほど物覚えがよくて、たまに電話してくると、必ず長くなります。こちらが好奇心いっぱいで何か聞くと話が長引くので、それをを恐れて、いつも最小の受け答えに終始して、できるだけ話を短く終わらせようとしているのですが(笑)。
    私の誕生日は、初姪だから覚えていたとしても、息子たちの生年月日なども覚えていて、あのときああしたこうしたと、まぁ生き字引で驚嘆ものです。
    本当は、こんな叔母から昔のことをいろいろ聞いておくといいと思うのですが、舌がなめらかになりすぎるとついていけないという恐怖が先に立って、いつも電話を手短にすることに腐心してしまいます(笑)。

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  4. 家族写真、素晴らしいですねー。
    おばあさまの立派な高島田に目を見開いてしまいました。そして、編み物、沢山されたんでしょうね。当時は毛糸をほどいて洗って、編み直す、とかしてましたよね。今は何でも使い捨て、それに慣れ過ぎた気がしています。
    マスクの手作りもいいもんだなって。そこら辺で買えなくなって、会社の若いスタッフが手作りマスクをつけています。ありものの布といいつつも、個性・センスがでています。昔はガーゼだったのに、いつからか使い捨てになりました。オムツ、キッチンペーパー…。コロナは生活を見直すチャンスなんだなぁと思います。

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  5. akemifujimaさん
    こんな髪して子育てして、冷蔵庫も洗濯機もなくて大変だったでしょうね。
    手づくりマスク、素敵ですね。といっても八郷ですからマスクとは無縁生活です(笑)。
    新型コロナを使い捨てのものを見直す契機にするのもいいけれど、薬漬けの食品しか巷にはなくて、添加物のない食品を探すのが大変な現実を何とかするのが先決と思いますが、どうともならないのでしょうね。
    免疫力を高めなくてはと言われていますが、いろいろ食べたりサプリを接種したりすることではなく、抗生物質漬けで育てた肉や魚、除草剤を使って育てた野菜を食べないようにすること、足し算より引き算と思ってしまいます。

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