2020年7月12日日曜日

忘れない

『東京新聞』に、「この道」というコラムがあります。
いろいろな人が、自分の半生を振り返って綴る、数十回の帯連載で、今はTHが書いています。
私は音楽には全く縁がなく、歌も歌えなければ楽器もできないのですが、かつて浅川マキのライブレコードを持っていて、よく聴いていました。そのレコードでは最後に、バンドの面々を紹介していて、そこでTHの名前を知りました。


浅川マキさんは、2010年1月に亡くなられました。その日、たまたま聴いていたFMの生放送で、山下達郎さんが、浅川マキさんの曲をかけて追悼なさったので、その死を知ることになったのです。
ところが、同じ日に、THの生放送の音楽番組もありました。てっきり浅川マキさんの死に触れ、追悼の曲も流すものと聴いていたのに、彼は何故か一言も触れませんでした。1970年代には浅川マキさんの方が名が知れていた、でも2010年には、THの方が名が知れていたのでしょう。

その一件で、私の中では、THは恥知らずな人というイメージができてしまいました。
『東京新聞』で連載が始まったときも、読まないどころか、彼が大笑いしているタイトル写真も見ないよう、そこだけは飛ばしてめくるほどでした。
ところが昨日、そのコラムの浅川マキさんの写真が目につきました。第65回目に彼は、浅川マキさんについて書いていたのです。読まずにはいられず、読みましたが、読んでますます空しくなりました。
浅川マキとの親密な交友を書き、デュエットしたのは、日本中探しても自分しかいないと、得意げに書いているのです。

人は、自分の知らないところでこんな風に見ず知らずの人(この場合は私)から嫌われることがあります。
「他山の石」としなくてはなぁと思ったことでした。











7 件のコメント:

  1. 姐さん詳しくは知りませんが独特な唄い方でしたね、
    同世代ではどんな歌手がいたのですか。

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  2. 昭ちゃん
    彼女の、どすの利いた声を聴いたら元気が出ました(笑)。
    同世代の歌手?さあ誰でしょう?私が訊いていたのは、ビートルズが解散して、井上陽水や吉田拓郎が歌っていたころです。昭ちゃんの好きな荒井由実よりは10歳くらい年上ですかね。
    アニマルズの♪朝日の当たる家♪を知っていますか?それを浅川マキが日本語の詩にしたのを、「朝日楼https://www.youtube.com/watch?v=cqMjPghOKXQ」で検索するとユーチーブで聴けます(笑)。
    ♪ちっちゃなときから♪とか、♪かもめ♪も聴けます(^^♪

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  3. 打ち込んで聞いています。

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  4. 昭ちゃん
    わぁ、よかったぁ!
    朝日楼、いいでしょう(^^♪

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  5. わぁ、同じ出だしで。 
    「東京新聞ってまだあるのー」懐かしい!!
    私は中学に行かず高等小学校から外〇省に昭和16年入省しました
    部署はプレス関係です。
      昭和17年戦時下に新聞社の再編成があり当時の報知新聞と
    都新聞が統合し「東京新聞」の名称になりました。
    懐かしい新聞記者の面々を思い出します。

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  6. 訂正  報知新聞ではなく都新聞と国民新聞でした。確認

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  7. 昭ちゃん
    我が家は夫婦とも産湯を使う前から朝日新聞でしたが、広告が多いのと、記者が日本を代表する知識人面をしているのに耐えられなくなって、21世紀になってすぐ東京新聞に変えました。2011年の原発事故の報道以来、東京新聞は「真実を報道している」と多くの人から支持されるようになったのは嬉しい限りですが、いかんせん文芸・文化に弱いのが弱点です。
    とくに読書欄なんて、読みたいものが全く紹介されていません(笑)。書き手が、みんな朝日に集中しているようです。読書欄も面白くないんだよね。そんな欠点がありながら、東京新聞を読み続けていますが、読書欄だけでも朝日から移動してきて欲しい(笑)。
    酒井啓子さ~ん、高橋源一郎さ~ん、朝日をやめて東京新聞に来て!

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