2021年5月12日水曜日

持ち手のついたブリキの箱

ブリキの箱が好きです。紅茶の空き缶やクッキーの空き缶がなかなか捨てられないので、最近は缶に入ったものを、できるだけ買わないようにしています。
蓋つきの缶だけでも嬉しいのに、缶に留め金があったり、持ち手があると、嬉しさも倍増します。


「ヨシダ 大阪」と書いてある缶というよりカバンは、工具入れにぴったりです。


機械で絞ったものだと思いますが、底になる方には四隅にちょっと突起をつけたりして、きめ細かくつくられています。


持ち手のつけ方も、シンプルで美しい。
もとはいったい何が入っていたのでしょう?想像できません。


FIRST AID、救急箱と書かれた缶はイギリスのもの、夫と私のコンピュータを置いてあるデスクの真ん中の柱にかけて、名の通り救急箱として使っています。
救急箱と言っても、入れてあるのはいろいろな大きさの絆創膏だけ、ちょっとした切り傷は日常茶飯事なので、大いに役立っています。



この箱の「身」は、「わ」にした胴に、底部分を被せて形づくっています。
かっちりと硬い仕上げ、留め金がちょっと硬いのだけが難点ですが、普段は問題ありません。ただ、右手を怪我しているときなどは、留め金にはじかれてさらに手を切ったりしないよう、ちょっと慎重に開け閉めします。



染料の空き缶には、タイ語と中国語が書かれていますが、タイでつくられたものです。
中国語の右からの横書きは、ほとんど見たことがありませんが、新聞に見出しなどは横書きもするはず、日本同様、世界大戦終戦以前は、右からの横書きだったのでしょうか?タイ語は、もちろん左から書かれています。
ラオスにある、国境に近い町の市場で手に入れました。


日本で浅黄色といえば、薄い青緑色ですが、中国語の浅黄色も日本と同じかなとタイ語を見ると、タイ語では淡い黄色と書いてあります。中国語は、読んだままの色でした。


金属で補強した木箱に見立てた意匠が面白いし、持ち手の留め方や、留め金の留め方も面白いのです。


内側から見ると、身と蓋を留めているのも、留め金を留めているのも細い針金、これまでによく壊れないで残っていたものだと、感心してしまいます。



こちらは染料缶と比べると頑丈にできている缶です。穴が開いているので貯金箱とわかります。
留め金らしい留め金がないのにしっかり閉まり、小石など、ちょっと重いものを入れて持ち手を持っても、蓋が開いたりしません。


内側を見ると、外からはただの突起に見えた部分は、別の部品を取りつけていることがわかります。
この突起が箱の縁を押しているだけで、どうしてしっかりと留まるのか、職人さんの技には感心してしまいます。








 

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