我が家にいらっしゃるキリストは、ほとんどが生まれたばかりの赤ちゃんです。
サントンと呼ばれているフランスの土人形、お菓子に入れて焼いたというフェーブ、メキシコの土人形などの、降誕人形のキリストです。
ゆりかごの上だけでなく、十字架の上のキリストもいます。
ココヤシの殻に針金で編んだキリストは、ペンダント・トップです。針金を曲げただけなのに、キリストにしか見えないところが妙です。
その昔、シンポジウムのために来日していたフィリピンの若い男性が首にかけていたので、
「いいね、いいね」
と言っていたら、日本を去るときにプレゼントしてくれました。
こちらは、メキシコのミチョアカン州の、パツクアロ湖の周辺の村でつくられた、麦わらのキリストです。
キリストが頭に紫色の飾りをつけていることから、復活祭のためにつくられたのではないかということです。
針金のキリストも、麦わらのキリストも、素朴な材料の素朴なつくりですが、見れば見るほど思いがこもっています。
どちらも我が家では、八百万の神が同席している神棚に飾っています。
今、東京おもちゃ美術館の企画展示は「日本の土人形」です。当然ですが、同じ土人形でもお国柄でモチーフや色使いが違いますね。
返信削除美術館のコレクションの中にはロシアの土人形やメキシコの降誕人形はあるのですが、サントンは初めて見ました。落日荘にやって来た経緯を伺うと、より一層愛おしくなります。「背泳ぎのキリスト」には笑ってしまいました。
reiさん
返信削除まだ東京おもちゃ美術館に行けていません。
土人形は、日本、中国に多いのですが、メキシコ、ペルー、インド、東欧、フランス、スペインなども土人形の宝庫です。
人形はひとがたとして嫌がる文化もあるし、それぞれで面白いです。