最初に張りはじめたところから床は、奥に見える廊下を経て、子ども部屋に入り込み、主寝室へと続いています。
床板と柱の取り合いは、前も書いたようにそのときの運しだい(?)、子ども部屋の場合は、真ん中あたりのちょっと赤みの強い板の右の、柱に食い込んでいる板を廊下から伸ばしてきて、それに赤みの強い板を張ったのを基準として、左右に張り進んでいます。
上の写真は、子ども部屋の東端の敷き終わり部分です。
半端な材は、手前に凹形の実(さね)がついているので、柱のある場所では、短く切った材(その方が加工しやすい)を横から差し込んではめています。壁を張るときのように、実の裏になる部分を切り取って出っ張りを少なくしたり、柱に当たる部分を斜め削ったりすれば、物理的には上からでも嵌められますが手間がかかるので(それに床だと不安定な気もして)、横から押し込む方法をとっています。
間柱と張った床材の間に、実(さね)の幅の分だけ、隙間が空いていますが、そこに幅木をつけ、その上に壁を張るので、最終的には隙間は見えなくなります。
主寝室の張りはじめのところです。
壁際の半端な材のところは、後で張るより先に張っておいた方が楽ですが、まっすぐに張っておかないと、次の材がちゃんと収まりません。
張りはじめの南端には扉があって、その枠の下に床材を潜り込ませていて、柱も微妙に凸凹しているので、この部分の床は、扱いにくい長いままの材ではなく、短く切った板を加工して、先に張っています。
これは台所の扉のところですが、主寝室の扉の下も同じように加工しています。
出来上がったところです。
台所は、下水道の管を立ち上げ、ガス屋さんがガス管を引いてくれるまで、床を張れません。
ガス管は玄関の下を通るので、玄関の床も張れません。
集熱機のダクトが降りてくるあたりには、これからエアコンを設置し、その点検などのために蓋をつけて中に入れるようにするため、複雑になっているので、まだ床が張れません。
お手洗いの床も、下水管を設置したり上水管を立ち上げたりしてからです。
というわけで、今のところのんきに床張りができるのは、主寝室のみとなりました。午後から雨が降らなければ、今日中に張り終わりそうですが、お天気次第です。
先日ラジオで、起業家の方が、3Dプリンターで家を建てれば、わずか数十万円で建つと言っていましたが、
「それって、小屋でしょう!」
と突っ込みたくなりました。
この家も躯体だけだと、人件費なしですから安くできていますが、風呂、調理台など台所設備、ボイラーや貯湯機、お手洗いなどの設備、窓サッシ、断熱材などを含めると、費用大きく膨らみます。あまり設備の要らない小屋のようには行きません。
家をつくりはじめた時、『百万円で家が建つ』という本を参考にしましたが、それも家ではなく小屋でした。
この記事を読んで、改めて大工さんにやってもらった廊下の縁甲板重ね張りの端の始末をまじまじと見てしまいました。廊下はドア類が4か所あり、階段もあったりと、ミリ単位の凸凹がいっぱい。きっちりやろうとするととても大変な仕事だったんですね。
返信削除6畳の和室を杉のフローリングに自分たちで変えましたが、端っこは隙間だらけ。最後に細くて薄い板を端に貼って隠すからいいやと長さを適当に切りましたが、薄い板はすぐ剥がれてしまい、15年以上そのままです(笑)。
hiyocoさん
返信削除そうそう、廊下のリフォームといえば、水平の凸凹だけでなく高さも考慮しなくてはならず、「リフォームの大工さん、よくやるなぁ」ですよね。
hiyocoさんもリフォームしたのですね!工具がいろいろ揃ってない中での大工仕事は大変だったでしょう。
材が1ミリ長かった場合、手鋸で1ミリ挽くのは大変ですが、電動の鋸があれば1ミリだろうが0.5ミリだろうが、簡単に長さを詰めることができます。もっとも、昔の大工さんはみんな手だけでやっていたのですが。
工具がなかったら、私たちだってやれていません。