2022年12月24日土曜日

私の大掃除

大掃除の季節がやってきました。
「外はまだ寒いから、居間の棚でも掃除するか!」


と、脚立を立て、棚に置いてあるものを降ろして、掃除機をかけたり雑巾で拭いたりしました。
ここに置いてあるのは、弁当箱です。


外で埃を払い、濡れた雑巾で拭きます。私の場合、掃除とはしばしば、持っているものを再度愛でる機会ということになります。
その昔、ガーナに住んでいたころに買ったチェコスロヴァキア製の青い琺瑯(ホーロー)の弁当箱(大きすぎる?)。イギリスで使われていたものだけどたぶん東欧でつくられた琺瑯の弁当箱。結構高かったインドの古い弁当箱。
そして、ステンレス製のものはすべてタイやカンボジアで実際に使っていた弁当箱で、手前の竹細工はホンコン製、後ろの竹細工は熊本県日奈久のものです。


きれいに拭きながら発見(というほどでもないが)したのは、機械で製造することがまだ稚拙だった時の蓋の閉め方なのか、ガーナで買った琺瑯の弁当箱と、インドの古い弁当箱とは、原理が同じだったということです。


ガーナのクマシの市場で買った弁当箱は、金属の板を複雑な形に曲げて、これで皿状の蓋のつまみを押さえています。


チェコスロヴァキアは、1992年に連邦を解消、チェコとスロヴァキアになりました。


インドの弁当箱は、やはり可動式の板で押さえていますが、板は手で簡単に曲げたりはできない、硬いものです。


ハリヤーナー州のレーワーリーでつくられたもの、刻印が入っています。
現代では、インド製の弁当箱はタイ製の弁当箱同様ステンレスですが、これは真鍮(のような合金)でつくられている、分厚いものです。


イギリスの弁当箱は欠陥品です。2段になっている上の方が重いので、空でぶら下げると、このように傾いてしまいます。スープなど入れているときはいいけれど、帰りはどうするんだと言いたくなります。
ビルマの弁当箱フランスの弁当箱もきれいにしました。

ところで、陽も高くなってきたのに大工仕事をしないとなんとなく後ろめたい気持ちになります。早く仕上げないと。
というわけで、たった2区画掃除しただけで、大工仕事に戻りました。

夜、はなちゃんに、
「大掃除ってどう掃除するの?」
と訊かれました。そう訊かれても返事に詰まってしまいます。
「念入りに掃除するってことかなぁ」
「念入りにどこも全部掃除するの?」
「そしたら時間が無くなるね。掃除に1年かかっちゃう」
私もはなちゃんも、納得できる大掃除が見つかりませんでした。
本当は、障子を張替えた方がいいのだけれど.....。
畳も新しくした方がいいのだけれど.....。





2 件のコメント:

  1. タイの段々のお弁当箱を見ると、クラビーでカヤックツアーに参加した時、お昼ご飯がこのお弁当箱で出てきたのを思い出します。グリーンカレーがすっごく美味しかった!
    ホーローの水色がとてもきれいですね!

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  2. hiyocoさん
    紙の弁当箱でなくて、風情がありましたね。海に空になった弁当箱を流したりしないのは、ツアー関係者の良心を感じます(^^♪
    タイは、どこで食べても、どんな安いものでも美味しいのが嬉しいです。その点、高い懐石料理もおいしいかもしれないけれど安い牛丼も美味しい日本にちょっと似ているかもしれません。
    ガーナに行ったときは、食器や包丁など最低限持って行ったものの、お鍋とかボウルとかまったくもって行ってなくて、これが活躍しました。
    持って行った、たった6枚のお皿は、シンクが石みたいなものだったので、2年でほとんど割れてしまいましたが(笑)。

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