今戸人形制作者のいまどきさん(吉田義和さん)のブログで、『わたしはどこでしょう?』(藤川智子著、講談社、2022年)という絵本が出版されていることを知りました。
男の子と、日本全国のおもちゃを売るお店を経営している男の子のおじいさんの物語です。
おじいさんは、男の子に商品リストの写真を見せて、たくさんのおもちゃを収めてある蔵の中から、写真のおもちゃをさがし出してくるよう言います。
まずはだるま。
男の子は、数あるだるまの中から、写真のだるまをさがし出してきます。
こうして、おじいさんはだるまだけでなく、いぬ、こけし、たい、ふくすけ、まねきねこなども、男の子にさがさせます。
こんなにたくさんのおもちゃがしまってある蔵があるなんて、なんて羨ましいのでしょう!
犬のおもちゃの中には、犬張り子もたくさん混じっています。
こけし、たい、ふくすけと見つけ出したあと、最後は今戸人形の
丸〆猫です。
丸〆猫は招き猫の原型と言われている、江戸時代からつくられていた招き猫です。
絵本には、いわゆる大量生産の常滑系の猫はいなくて、郷土玩具として各地でつくられている猫たちが並んでいます。
この絵本でさがしただるまは静岡の藤枝だるま、犬は滋賀の小畑人形、こけしは岩手の南部系こけし、たいは滋賀の草津張り子、ふくすけは新潟の水原土人形、まねきねこは東京の今戸人形でした。
巻末には、描かれたおもちゃすべての産地が記されています。
「そうか、こういう絵本のつくり方もあるのか」
と思わせる、絵を隅から隅までじっくり見てわくわくできる、とても素敵な絵本でした。
これは買わずにはいられないです。
返信削除reiさん
返信削除いまどきさんのブログで見ました!いまどきさんが東京おもちゃ美術館に出かけて実演されたようですね。
集合写真を拝見しましたが、この中にはきっとreiさんも写っていらっしゃるのでしょう(^^♪
さて、『わたしはどこでしょう?』はとっても楽しい本です。そちらのおもちゃたちと突き合わせてみるのも楽しいと思われます。
reiさん
返信削除いまどきさんがいらしたのは、昨年の3月だったのですね。
日づけを見ないで、正月早々いらしたかと勘違いしてしまいました(汗)。
は~い、集合写真の中に居ます。わたしはどこでしょう?
返信削除reiさん
返信削除前列、左から二人目じゃないですか?