2023年12月26日火曜日

祖父の画帖


掃除をしていたら、半紙に墨で描いた画帖が出てきました。


この画帖は祖父が若いころ(小さいころ?)お手本を見て模写したもので、私が幼かったころ、なぜかこれが勉強机のあたりに転がっていて、馴染んでいたものです。


祖父が絵を描いている姿を見たことがないので、祖父とこの絵を結びつけ難いところもありましたが、明治の教育は、お手本を見て模写をする、そういうものだとも思っていました。


祖父は1890年(明治23年)生まれですが、当時は絵のお手本さえあれば誰でも、下書きもしないで、こんな絵が描けたのでしょうか?


私は子どものころ見たきりで、貰った覚えもないので、母が妹との同居を決めて自分の持ち物の整理をした時に、母のところから我が家にやってきたものと思われます。


動植物の描き方には、すでに西洋の技法が入っています。


「あれっ?」
どの絵もみごとに特徴をとらえていますが、このカマキリの頭はちょっと変!


祖父がこれを描いたとき、これがまさか100年の時を超えて残るとは、思ってもみなかったことでしょう。


それにしても昔の人は筆を遣い慣れています。


私も鳥獣戯画の模写をしたことがありましたが、筆遣いは今考えても冷や汗ものです。


絵帖は表紙も裏表紙もついてなくて、糸で綴じてあるだけです。


祖父母の家にも猫がいましたが、床下と納屋で暮らしているだけ、部屋にはあげてもらえてなかったので、どんな子育てをしていたのか、見ることはありませんでした。






 

2 件のコメント:

  1. すごい!お上手ですねー。筆運びが軽やかで、動物たちも生き生きしています。
    こんな風に描けたら楽しいだろうなぁ。切実に今、年賀状を描いてもらえたら~(笑)。

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  2. hiyocoさん
    祖父が絵を描いているのを一度も見たことがないので、何かよっぽどのトリックとかマジックとかあったのかもしれません(笑)。
    昔は絵本もそうなかったので、これを時々見たりしていました。
    そうそう、年賀状に役立ちそうですね。でも一度も描いてなかったけれど(笑)。

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