そろそろ、ウグイスの初鳴きの季節です。
古くから「梅に鶯」と言われ、万葉集には、梅とウグイスが歌われている歌が13首もあるそうです。しかし、ウグイスは虫を食べる鳥で、梅にはほとんど来ないのですね。私が、ウグイスはあのかわいらしい鶯色の鳥ではなく、地味で目立たない鳥だと知ったのはいくつぐらいのことだったでしょうか?
にわかには信じがたい、がっかりする出来事でした。
鶯色、鶯餅、鶯豆、どれも美しい抹茶色を想像してしまいます。
梅の木に来て、花の蜜を吸っているのはメジロです。メジロはかわいい名前ですが、あまり歌に詠まれたりしそうにない名前です。
私が持っているウグイスの土鈴は、ウグイスと言いながらウグイスではなくメジロです。梅が描かれているし、5つ開いた孔も梅を表しているに違いありません。
多くの人が、メジロをウグイスと間違えてしまうのは、花札の絵、「梅に鶯」によるものだという説があります。
しかし、花札の絵は架空のもので、第一メジロではなくて描かれているのは「メアカ」ではないかと言う人がいます。
花札の鶯が架空のものである証拠に、「鶴に松」の鶴は顔が赤いので本物の鶴ではないし、「柳に燕」の燕は、燕とは似ても似つかぬ鳥だと言います。
京都の嵯峨野の落柿舎の近くで生まれた我が家のウグイスは、久しぶりに手に取ってみたら、年を取って紐が切れていました。
新しい紐と付け替えようか、このままにしておこうか、迷うところです。
なんでウグイス色がメジロ色なのか疑問ですよね~。
返信削除hiyocoさん
返信削除も~のすごい疑問です。
「ホーホケキョ」と鳴く鳥が、あんな美しい色だったらいいなぁという願望なのでしょうか?