この冬はクリスマス飾りもしなかったし、お雛さまも飾らないで済ませようかと思っていましたが、日曜日は予報に反して、午前中は雨が降りませんでした。
ということは、お雛さまを飾れと言うことかと思い、お雛さまを飾りました。
まず、天袋からバラバラにしてある台を取り出し、組み立てました。
床の間の雛段には、私のお雛さまと、妹の連れ合いのやすおさんの姉上のお雛さまの2組を飾ります。私のお雛さまは叔母のために誂えられたもの、大正時代の屏風は、銀が塗ってあったのか、すっかり黒ずんでいます。
骨董市で玩古さんから手に入れた、虫食いだらけの木目込みのお雛さま。
学生時代に、京都祇園の骨董屋さんで欲しいと言ったら、
「若いのに目が高い」
と言われて、常套文句だったかもしれないのにすっかり気をよくした、嵯峨人形のお雛さま。
まだ、息子たちが小さかったころ、やっと訪ねあてた兵庫県丹波市の赤井家で手に入れた、稲畑人形のお雛さま。
中野人形の段飾りなどなど、今年も賑々しく飾りました。
昼食をはさんだとはいえ、飾るのに4時間もかかってしまいました。体力が要ります。
ともあれ、一足先に春がやってきました。
追記:
茶々丸さんにご指摘され、間違いに気づきました。
上から5枚目の写真は、稲畑人形ではなく葛畑(かずらはた)人形でした。どちらも「畑」がついていて、どちらも兵庫県というのが紛らわしい、作風が全く違うのに、天から稲畑だったと思って書いてしまいました。
しかも、この雛人形をつくられた4代目が1988年にお亡くなりになった後、葛畑人形は残念なことに廃絶してしまっています。
お雛さま、壮観ですね~☆
返信削除そもそも土台の展示台はどういうものですか?
巧緻精妙な意匠に圧倒されます。
嵯峨人形や木目込みも風雅ですね。
うちも練物系ほか虫食いで困ります。
燻蒸など如何されてますか?
うちの次男の所も初節句で、原孝洲を贈りました。
もちろん、自分はそのようなピカピカは好みではなく、
浅草住まいでもあり、手持ちの江戸雛の方が良いのですが、
現代的な若嫁に沿いました。
ところで稲畑は、葛畑(前田俊夫)とお見受けします。
茶々丸さん
返信削除そうだった、葛畑です。今回、何代目のつくったものかなと調べたけれどどうも作風が大きく違う、違いすぎると思いながらままよと書いてしまいました。後で、訂正させていただきます。ありがとう。「畑」だけ覚えていたということでしたね(苦笑)。
土間の土台は、ビルマの楽器だったものです。あちこちに演奏に行くため、運びやすいように八等分してあり、全部合わせると円筒形になります。奏者は中に入り、突起に引っかけた音程の違うドラを叩いて演奏します。インドネシアなどにも蹄鉄形の似た楽器がありますね。
1枚1枚は弧形の木に4枚の板を立てて、板と板の間に鉄棒を通して上下を固定してあり、板は模様に刳り抜いたりレリーフを施したりして、ガラスや金属が貼りつけられています。それをタイ人の骨董屋の友人が3枚だけ繋いで後ろに棒を渡して固定させ、上に色ガラスを置いて飾り台にしたもので、1枚は中の板2本を取って代わりに鏡を入れ、ドレッサーとして使うようになっています。つまり、1つの楽器で8枚あるので2セットつくり1セットを譲ってくれたというわけでした。
木目込みの虫食い予防は、売ってくれた骨董屋の玩古さんがやってくれました。私は虫よけは小さいものは冷凍庫に入れ、籠など大きいものは氷点下になるころに数日外に置いています。外に積んである薪などは、屋根があるせいか虫が我が物顔で生息していますが、お湯に浸けても死ななかった籠の虫は死にました。もっとも暑いところの虫だったからかもしれませんが(笑)。
ミャンマーの伝統楽器サインワイン、検索で様相を把握いたしました。
返信削除楽器博物館の所蔵品よりも重厚感があり、転用法も洒落ていて素晴らしいです。
古物商諸氏との阿吽の呼吸に、趣味の達人としての厚みを感じます。
私も現地で糸操り人形劇を見たことがありますが、そこでも演奏されていたのですね。
虫は冷凍で駆除できるのですね。
張子や練物の小さな達磨をちょっとやってみます。
特に練物の達磨から果てもなく粉が出て来て困っています。
茶々丸さん
返信削除教えていただいて、ありがとうございます、サインワインと言うのですね。ネットで見てみたら似たものもありましたね。
我が家のも、その昔は金ぴかだったのかもしれませんが、1982年に入手したときは、すでに色褪せていました。当時はまだ鎖国中、どうやって手に入れたのかは知りませんが。
達磨は冷凍してみてください。我が家ではいろいろ冷凍してだいたい成功しています(笑)。
練り物の虫食いとはどういうことなんでしょうか?外からやって来て中に棲み付くのですか?木目込み人形は材料の木に幼虫がいたってことでしょうか?
返信削除人形を冷凍する発想はなかったです(笑)。どんぐりと同じ方法ですね。
hiyocoさん
返信削除虫はどこから来るんでしょね(笑)。
練り物も木目込み人形の台も木くずを固めて作っています。木くずが細かくなっていて食べやすい上につなぎの糊がおいしい!もうごちそうの塊です。虫は、そこいらにいるのが、集まってくるのでしょう。
例えば人間の腸にはたくさんに微生物が住んでいると言われているけれど、夫の白内障の手術後の説明を映像で見てびっくりしたことには、目の周りだけでも何十万という菌が住んでいるとか、世の中虫だらけです。
とくに木くずを使った練り物や木目込みはおいしいです(食べたことはないけれど、笑)。昔はしまっている間にネズミに齧られることもよくありました。今は、防腐剤とか入れて作っているかもしれませんね。