2024年6月3日月曜日

箕以上?箕未満?



6月3日は「みの日」、箕の日です。
この籠は、おそらく箕専用の籠ではないと思われます。かといって、箕ではないと言い切れない、篩(ふるい)でもないし、何かを乾燥させるための籠というわけでもなさそうです。
お米はちょっと無理だけど、豆だったら箕の役割をすることもあると思える籠。タイかカンボジアか、はっきり覚えていないのですが、おそらくタイの籠だったと思われます。


直径47センチと大きいのに細い細い竹ひごで編まれています。中心で交わるひごだけ、強度を出すためか、2本取りにしてあります。
といっても、中心でひご2本ずつ8本で井桁に編んだ後は、そのまま2本で編み進むひごと、1本ずつに分かれるひごとに分かれて、風車のようにおしゃれに編まれています。


縁は内外の両側から半分に割ったラタンの棒をあてて、蔓で綴ってあります。


深さは9センチ、竹ひごの皮は剥いであるので、外にもうちにも竹皮が見えません。


形が歪むことなく、きれいに編まれた籠です。

ところで、タイ、カンボジア、ラオスは、不思議なことに乾燥豆を食べない文化です。中国由来の料理も多く、豆腐は食べるのですが。

余談ですが、タイの中華街に行くと、行商のターフー売りに出会うことがあります。注文すると、大きな銅の鍋に入った柔らかい寄せ豆腐を匙でかき取って器に入れてくれ、それにしょうがの利いた熱々のヤシ砂糖の蜜をたっぷりかけてくれます。炎天下で熱いもの汗をかきながら食べる、得も言われぬおいしさです。
たまに、我が家でも真似して、寄せ豆腐にしょうが汁をたっぷり入れた黒砂糖の蜜をかけてみますが、お豆腐の感じが違うのか、なかなかあの味は出ません。




 

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