2019年4月11日木曜日

儚げな娘たち


小さなマトリョーシカです。
最初、なにこれと思ってしまいました。


ちゃんと立たないのです。


それもそのはず、平らであるべき底の、真ん中が高くなっています。
真ん中が心持ちくぼんでいるのはあり得ますが、真ん中が高くなっている、それも三つ揃って座りの悪いマトリョーシカを挽く轆轤職人さんは、考えてみると変です。
また、まっすぐ立たないと知りながら絵つけをする、それも底まで丁寧に塗って、そこに花を描く絵つけをした人も、変と言えば変です。
後から膨らんだ?
あり得ないでしょう。


ちょっとかしぐのを狙った?
まさかね。
一番小さい娘など、立てるのにもこつがいるほどです。


それでも、この娘たちは何とも言えずかわいいのです。
手に入れるとき、底は見えないのだから、彫刻刀で削ろうと思っていましたが、かしいでいるのにだんだん慣れてきました。
ちょっと大きめ(と言っても震度一くらいか)の地震があったとき、てっきり落ちていると思ったのですが、棚から落ちるどころか、倒れもしていませんでした。






2 件のコメント:

karat さんのコメント...

あー、いいですねぇ…。
表情も、色合いも、装飾過多でない所も、真ん中の子のコーヒーカップの適当さも…。
始めてみるお顔です。
私も、底が外に膨らんでいる白木マトを手にしたことがありますが、やすりで削ってもなかなか戻りませんでしたし、どうも、木の方で外へ膨らもうとする勢いというか癖があるみたいに感じました(^^;)。
それにしてもかわいいですね。

さんのコメント...

karatさん
そんなことがあったのですね。だとしたら、やっぱり底は後から膨らんだものでしょうか?
となると、絵つけをした人は知らなかったのかもしれません。
私としては、もうマトリョーシカは卒業したつもりですが、時おり捨て置けないものと出逢ってしまいます(笑)。
普通一番大きい子に一番力が入っていますが、これは二番目三番目がやけにかわいいのです(^^♪
プラトークとか、確かに頑張りすぎてないのにいい感じでした。