2010年2月17日水曜日

台所道具 おろし器編



にんじんケーキをつくったり、ショウガをおろしたりするときは、たいていこのおろし器を使います。にんじんは力が要るので、夫に押しつけると、「これは、もうだめだよ。磨り減っちゃっているよ」、と言うのですが、「そうねえ」、なんてかわしながらはや数年たちました。かれこれ20年使っています。
漂白しないので、にんじん色に染まっています。調理台にぴたっとつく機能性といい、シンプルな形といい、私は好きなのですが、確かに磨り減って、限界を迎えているのかもしれません。まあ、どこででも同じものを見つけられる(たぶん)のが、嬉しいところです。




これは、左の端がすりおろし、あとは薄切りとせん切り用です。たいていは、ただ手に持って使ってしまいますが、




プラスティックの受け皿もついています。できるだけプラスティックは身の回りにおいておきたくないので、木の台をつくって、ボウルを受けられるようにしようと思うのですが、日曜日にはのんびりしてしまって、なかなかつくれないでいます。




上は、台所道具 ご長寿編ではもれてしまいましたが、40年ほど前に買ったチーズおろしです。シュレッドチーズなどという便利なもののない時代、せっせせっせとチーズをおろしましたが、最近はシュレッドチーズ専門です。
また、子どもたちが小さい頃は、ミートローフをつくったりするために、このチーズおろしでナツメグもよくおろしました。あまり頻繁に使うので、ナツメグの匂いがしみついていたほどでした。しかし最近は、手をかける肉料理も、すっかりつくらなくなってしまいました。

下のおろし金は、すりおろしというよりは、薄い、小さな花びらのように切れるものです。焼き魚に大根を添えるときは、しゃきしゃき感があるので、これでおろしています。磁器のおろし器より力がいらず、ずっと速くおろせます。

両方ともアメリカ製です。




ずいぶん前に、母が買ってくれた大根突きは、細い方(裏側)でにんじんを突いたり、太い方で大根ややまいもを突いたりと、割合よく使います。上の3枚組のステンレスのせん切り用の方が、ずっと洗いやすいのですが、味はちょっと違うような気がするので、料理や素材によって使い分けています。年季が入っていますが、まだまだ使えそうです。

最後は鬼おろし、搗きたてのお餅にからめて、からみもちをつくるときは、やっぱり鬼おろしです。この、竹でできた美しい形を引き出しの中に毎日見るだけでも、楽しいものです。

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