招き猫は、粘土や石の粉(磁器)製のものが、もっとも多いと思いますが、紙張子やガラス、木などでつくられたものもあります。
松田一戯さんの招き猫は、30年ほど前、雑誌『季刊銀花』の企画した展示会で手に入れたものです。クスノキでできていて、新しいときは、それはそれはいい匂いがしていました。まだ、創作招き猫はほとんどつくられていなかった頃でした。
『季刊銀花』は、1975年に創刊されましたが、今年の2月号をもって、廃刊となりました。残念でしたが、それが時の流れというものでしょうか。
上の二つは、木彫りの特徴をよく出しているものと、木という素材を使いながら、そのことにはこだわっていない、対照的な作風だと思います。どちらも高さ4センチほどの、豆猫です。
骨董市で手に入れたものです。飲食店に飾ったりするものではなく、子どものおもちゃだと思われますが、子どものおもちゃにしては、なかなか斬新なデザインです。
こけしのように、轆轤で引いてつくった招き猫です。金属でできている小判を首にぶらさげています。高さ5センチ、こちらも骨董市で手に入れました。
今、木彫りの猫といえば、圧倒的に多いのがインドネシアのバリ製のものでしょう。以前は、バリの木彫りは、ユーモラスなカエルが主流でした。しかし、最近では、日本人観光客が好むのか、猫が多数を占めるようになりました。
座る猫、魚を釣る猫、傘をさした猫など、いろいろありますが、ときおり、招き猫も見かけます。
三匹組みの猫です。招いているのではなく、お祈りしているのでしょうか?
こちらも、らしくはありませんが、やはりバリの猫です。
東南アジアや中国のあちこちで、日本で生まれた招き猫がつくられる時代になりました。
そうそう、忘れるところでした。マトリョーシカの招き猫もありました。
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