2010年5月11日火曜日

南洋に渡った中国のお皿



どちらかといえば、太い筆使いでささっと描いた染付けが好きですが、土臭い感じがするものなら、細かく描いたものでも、大好きです。
これは、龍が二匹いるお皿です。細い、細い線が、しかし手馴れた感じで描かれています。
直径は18.5センチ、平らで、縁が高くなっているので、少々汁気のあるものも盛れます。ずいぶん前に、タイの骨董屋さんで手に入れました。真鍮の縁取りは、欠けない工夫で、中国のお皿や湯のみにはよく見られるスタイルです。




裏です。




こちらは、菜っ葉模様のお皿です。龍のお皿よりちょっと小ぶりで、直径17センチですが、同じような形をしています。
時代がさがった、ぼてっとしたお皿では、何度か菜っ葉の絵を見たことがありますが、それに比べると、ずいぶん丁寧に模様を描いています。菜っ葉模様って、なんとなく間が抜けていて、愉快な気分にしてくれます。
形も似ていますが、細い線描、模様の周りを呉須で塗りつぶしているところも、似ています。当時流行のものだったのでしょうか?


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