2010年10月3日日曜日
タイの切手に見る、飾り物
私は、一つものにもこだわりきれないし、ずぼらですから、コレクターとしてはとても中途半端ですが、同じものを複数集める楽しさを知ったのは、多くのコレクターのように、幼いころの切手集めでした。
途絶えたり、再開したりしながら、切手集めも、だらだらと長く続きました。
今では、郵便局に行っても、記念切手の大洪水、しかもシートばかりで、切手集めの楽しさは、すっかり失われてしまったので、新しい切手を買い求めることはなくなりましたが、いただいた封書やはがきに貼ってある切手は、切り取って水に浸し、丁寧に糊を取り除いて、取り置いています。
額面以上に価値のあるような希少な切手など、一枚も持ち合わせていませんが、切手には、小さい中に興味深い世界が詰まっていて、なかなか楽しいものです。
よくある、外貨獲得のためにつくられた切手は嫌いですが、使うために美しい切手をつくっている国が、たくさんあります。タイもそんな国で、遺跡、動物、花、果物、籠などなど、いろいろな切手がタイを多面的に見せてくれます。
この、タイ式モビールは、ジャスミン、チャンパーなど香りのいい生花を使ってつくるものです。形はワニを表していて、タンブン(徳を積むための儀礼)などのときに、家やお寺にぶら下げます。
ジャスミンの蕾をびっしりと縫いこんでつくった花輪は、サンプラプーム・チャオ・ティーに供えるだけでなく、家のあちこちに飾ったり、歓迎・歓送、あるいはなんでもなくても、親しい人に差し上げたりします。
もっとシンプルで、安い花輪の方が一般的でしょうか。以前は、交差点で停まるたびに、花輪売りが近づいてきたものでした。とくに、タクシーの運転手さんたちは、安全を願って毎日花輪を取替え、車のバックミラーのところに、飾ったりしています。
これは、今年の一月にバンコクに行ったとき乗ったタクシーの中です。チャンパーやバラの花も使ってある花輪が見えますが、「おじさん、すごいねえ」と、思わず声をかけたほど、お護りやお坊さま、分けのわからないフィギュアなどが、車内一面の貼りつけられていました。
こんな可愛い切手をつくるなんて、なんて素敵なことでしょう。
私が、以前パルメラヤシの葉でつくった立方体もありますし、ちょっと違いますが棕櫚の葉でつくったバッタもあります。
お寺の門前などで、こんな飾り物をバナナの茎いっぱいに刺して売り歩いている人の姿まで見えそうです。
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