2010年10月7日木曜日
口琴
1970年代の初め、やっと日本人が観光目的で海外に出ることが許されるようになってすぐ、年収ほどの参加費用を払って、パキスタン、アフガニスタン、イラン、トルコなどに旅行に行った友人がいました。
1ドルが360円もしましたし、いまほど航空機が飛んでいない時代に、砂漠の中の遺跡めぐりなど、あちこちでチャーター機を飛ばしての旅ですから、参加費は、べらぼうに高かったのでしょう。
その友人が、ナンバンアカアズキの象とともにくれたお土産に、口琴がありました。
どこの国のものだったかは、忘れてしまいました。イランあたりのものでしょうか?
口に当てて、真ん中の弁をはじいて音を出す楽器と聞いて、試してみましたが、たいして音らしい音は出ませんでした。
アイヌのムックリも口琴の一種ですが、台湾から東南アジア諸国、南アジアの諸国、中東からハンガリーまで、帯のように長い口琴文化地帯があることを知ったのは、ずっと後のことでした。
実際の演奏は聴いたことがあったか、なかったか。改めて、You Tubeで聞いてみましたら、なかなかすてきでした。
http://www.youtube.com/watch?v=yx0nnZZVnd8&feature=related
口琴は、金属でできたものと、竹でできたものがあります。
この竹の口琴は、フィリピン、ミンダナオ島のダバオで見つけたものです。
竹には細い線を彫り、黒い色を刷り込んで、模様にしています。
皮をむいたところと、皮を残したところの色が違いが模様になっているのもおしゃれです。
これは、マレーシアのものだったでしょうか。
フィリピンの口琴は、竹の皮の方に装飾してありましたが、こちらは反対に、内側に装飾してあります。
下のものは、横から見たところです。
竹の皮の方を口に当てたり、唇ではさんだりして、指ではじきながら、演奏します。
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