2010年10月11日月曜日

台所道具 やかん編



最初にピーピーケトルに出会ったのは、1960年代末のアメリカだったでしょうか。当時、日本にはぺらぺらのアルミのやかんや、黄色っぽいアルマイトのやかんしかなかったので、ステンレスの、ピーピーケトルには驚きました。
以来、いくつものピーピーケトルのお世話になりました。ピーピーケトルはなんといっても機能的だし、デザインも、どれもまあまあです。

ここ八郷に来て、家の建設に取り掛かったときは、ほとんどの荷物を東京に残しての仮住まいでした。鍋釜・皿小鉢も最小限持ってきただけ、やかんはホームセンターで、安いピーピーケトルを買って使いました。そのやかんは、家がやっと出来上がって、新居に入るころ、壊れてしまいました。




以前使っていたやかんを取り出すと、夫が、「おれはこのやかんが嫌いだ」と、拒否反応を示します。15年ほど前に買ったもので、素性は忘れてしまいましたが、私の大好きなやかんです。

確かにこのやかんは、使い勝手がよくありません。
重い、お湯が沸いたとき、蓋を開けようとするとレバーが熱くなって、素手で触れない、レバーが細くて薄いので指を切りそうになる、しっかり根性を入れないと使えません。
使い勝手の悪さくらい、私はちっとも苦にならないのですが、夫は、やかんを使うのに、根性を入れたりしたくないのです。
しかたなく、あれこれ、やかんのカタログを調べて検討しました。




そして、ボダムのやかんにしました。いま、ボダムはやかんを製造していないらしく(少なくても日本で手に入るものは)、どれも製造停止になっていたので、やっとオークションで見つけました。同じボダムでも、もっとシンプルなやかんが欲しかったのですが、手に入りませんでした。

ちょっと装飾的過ぎますが、これだったら、台所でいつも目にしても嫌ではありません。夫にも、楽に使えます。やれやれでした。




ストーブの上においてあるのは、昔の形を復刻した、ホウロウのやかんです。つや消しのホウロウで、堅牢なので重宝しています。



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