2010年10月17日日曜日
台所道具 栓抜きとコークスクリュー編
タイの農村で宴会をするとき、たくさんの人が、歯で栓を抜いたり、栓をしたビンで栓を抜いたりします。栓抜きがいらないので、便利だなあと感心しましたが、そんな器用なことはとうていできないので、出番は減ったとはいえ、栓抜きは必需品です。
鳥の栓抜きは、30年以上も前に買ったものです。いったい、どれくらいの栓を抜いてきたのでしょうか。
夫の両親が使っていた栓抜きです。木と鉄の違いがありますが、どちらも鳥の形、そして、夫の母も、たぶん銀座の松屋で買ったのではないかと思います。
昔は、銀座の松屋は刺激的なお店でした。素敵なものがいっぱいあって。
それが、15年ほど前からでしょうか。ほぼ全館洋服売り場になって、行く気もしないところになってしまいました。最近、デパートが衣装偏重を見直す動きがあることを新聞で読みましたが、遅すぎます。
コークスクリューは、ワインのおまけについてきたのや、いただいたものがたくさんありました。
それでも使うものは決まっているので、余分なものを整理しましたが、数年前に夫のお気に入りのコークスクリューが壊れてしまいました。
そして今度は、たった一つ残っていたものが、行方不明です。
さて、困った。
最近は、500円ワインを通り越して、400円ワインや300円ワインを飲んでいるので、蓋式のものもありますが、コルク栓のものもあります。夫は、「なんとかなるものよ」と、コルクをビンの中に突き落として、不便はたいして感じていないようでした。
私は、これを機に、前から気になっていたイギリスの古いコークスクリューを買いました。
そしてワインを開けようとしている、夫に、「コークスクリューは買ったから」と、伝えました。
「えっ。てこの原理のものだろうな?」
「ううん、これ。1920年ころのものよ」
「な~んだ。これじゃ、開かないよ」
それでも夫が試します。なかなか開きません。
「これじゃ、バカ力でも難しいんだよ。いまのコルクは、コルクと言ったってプラスティックなんだから」
知りませんでした。
あああ、大失敗。
いくら形にこだわっても、機能を果たさないなら、役に立ちません。
しかたなく、てこの原理のコークスクリューを買いなおしました。
プルタップス・ソムリエナイフ。
ソムリエでもないのに、安いワインしか飲んでいないのに、道具だけりっぱ。
以来、重宝しています。
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