2010年10月18日月曜日

八郷の稲荷神社




八郷盆地には、丸九年住んでいますが、まだまだ知らないところがあります。

昨日も、ふと曲がってみた道で、家の周りに、今は浅く埋めてあるけれど、堀をめぐらした家を見つけました。豪壮な長屋門の中には、うっそうとした屋敷林がある、広大なお屋敷です。
写真を撮りたかったのですが、当主夫妻と思しきおじいちゃんとおばあちゃんが、門の前で草むしりをしていたので、写せませんでした。

昔だったら、使用人もいたのでしょう。家族も大勢いたので、年老いたご当主さまが自ら門前の手入れなどしなかったのでしょうけれど、ご時勢が違います。どんな大きな家のおじいちゃんもおばあちゃんも、自分で手入れしなくては、そこいらじゅう、たちまち草ぼうぼうになります。




その堀のあるお大尽の家の脇に、稲荷神社がありました。




小さいけれど、伝統を踏まえて建てられたお社の前には、珠を加えた狐と、




巻物を加えた狐が、鎮座していました。




境内には、古い瓦が積み上げられていましたから、最近、屋根が葺き替えられたようでした。その屋根には、大きくて見事な獅子が乗っています。




中でも、興味深かったのは、お社の左右の飾り梁の象の彫り物です。とってもよく彫れた象ですが、どうして、象なのでしょう。
昔から象だったのか、つくり直したときに象にしたのか。それにしてもこのお稲荷さんを建て、護っていく人々の財力にも驚かされました。


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