以前は、骨董屋さんで、木のお菓子の型を見つけることは、まれでした。しかも、あっても高価だったような気がします。
ところが最近では、お菓子の型はありふれています。骨董市に行くと必ず見るほどで、値段も1000円、2000円と手ごろです。それだけ、お菓子の型としての、本来の需要がなくなってしまったのでしょう。
昔、結婚式などのご馳走には、練り切りがつきものでした。あちこちでいただく折り詰めの、最上段の練り切りの、イセエビから食べようか、それとも松や菊から食べようか迷うのは、子どもには嬉しいひとときでした。
小さな和菓子には、今も練り切りがありますが、折り詰めいっぱいの練り切りは、もう長いこと目にしたことがありません。
練りきりだけでなく、落雁も木型でつくります。
彫りの確かなもの、木の美しいもの、そして安いものがあったら、欲しくなってしまいます。
とくに、シンプルな形のものが、お気に入りです。
というのも、シンプルな型は、小さなものを飾るのに、うってつけだからです。
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