2010年12月20日月曜日
もろぶた
先週の土曜日には、ある木組み建築の研究会の方々が6人と、毎週土曜日に研修(という名の手伝い)に来ているTさんが来て、作業を手伝ってくださいました。
うち、Tさんを除く6人が、お泊りになりました。
お泊りになった方々は、みなさん建築関係の仕事をしていらっしゃいますが、建築家や工務店の仕事で、いつも図面は描いても、肉体労働はしないので、我が家の作業はよい刺激になるようでした。もっとも、今回は木組みに関係ない作業内容でしたが。
毎年、新しい方がいらっしゃるのですが、引率の、友人Mさんご夫妻は別にして、Oさん父娘は3回目(娘さんは4回目)の来訪でした。そして、Iさんは、遠い愛媛県の宇和島からいらっしゃいました。
ご苦労さまでした。
翌日曜日は、6人を送り出してから、年末恒例のお餅搗きに参加しました。
Iさんのお家で、9家族総勢27人集まって、わいわいと、15臼ものお餅を搗き、怒涛の週末が終わりました。
9年前、八郷に移住直後にお餅搗きに誘っていただいたとき、「お餅搗きなら、もろぶたが要るだろう」と、迷わず台所用品の専門街の、浅草かっぱ橋まで、もろぶたを買いに行きました。
小さいころ、お餅つきと言えば、もろぶたが必需品でした。麹をつくるときなどにも必要なので、もろぶたはどこの家にも、10枚、20枚と常備してありました。
ところが、かっぱ橋では、「もろぶた」という言葉が通じません。仕方なく、口で説明したり、絵に描いたりして、やっと手に入れてきたのは、和菓子屋さんが生菓子を並べる、「なま舟」というものでした。
かっぱ橋では、「なま舟」は底が板でできているもので、「そば舟」は底が竹を並べたすのこ状になっているものだそうです。
「えっ、もろぶたって全国共通語ではなかったの」と、びっくりしたのですが、その後テレビなどで何度も「もろぶた」という言葉を耳にしました。九州地方、中国地方、長野県などで、もろぶたと言われているし、実際にもろぶたを知っている人にも、ずいぶん会いました。
もっとも、10年前とは比べものにならないほどネットも発達し、いまでは、もろぶた(=麹ぶた)もネットで簡単に検索できます。
毎年、そのもろぶた4枚分のお餅を搗きます。
丸いのは、丸めた餡が入っています。
風を通すように置いておいて、明日あたり、のし餅を切る予定です。
ご近所に配ったりもしますが、近年は冷凍庫があるので、長い間かびもせず、春先までお餅が楽しめます。
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