2011年2月28日月曜日

村のお地蔵さま





昨年、滝に行く道の途中の、奥まった場所から村を見下ろしていらっしゃるお地蔵さまが、心無い人によって倒され、首も折られてしまいました。
かなり大きなお地蔵さまですから、倒すには力が入ります。静かに立っているお地蔵さまに、どうしてそんな悪さをする人がいるのでしょうか。

この度、お地蔵さまは村の人たちによって、修復され、しっかり設置し直されました。




お地蔵さまの後ろには、おもちゃの刀がお供えされていました。
幼い子どもを亡くされた方が奉納したものでしょうか。それとも、お地蔵さまが二度と災難に合われないように、お護りする刀でしょうか。




これを見て、タイの村の、サンプラプーム・チャオティーにお供えされている、鉄砲のことを思い出してしまいました。
見にくいのですが、奥に寝かせているのが、木の鉄砲です。村を守るために供えてあります。何丁かは、右の方に立てかけてあります。




こちらの別のチャオティーの、人形(ひとがた)の前と横に備えているのは、バナナの茎でつくった鉄砲です。




バナナの茎の鉄砲は、もともとは子どものおもちゃで、しごくと、パタパタパタと、いい音がします。
チャオティーに子どもがお供えしたのかもしれません。




お地蔵さまは何事もなかったかのように、木立越しに村をながめていらっしゃいます。


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