2011年3月11日金曜日

ベイクド・ビーンズ





キャロライン・クワイナーの子ども時代の物語、を読んだあと、久しぶり(三十数年ぶり!)に、ローラ・インガルス・ワイルダーのシリーズを、夜な夜な読み返しました。




子ども時代のあとは、青春時代へと続きます。ここで、訳の感じががらっと変わります。

古い訳の、とくに「とうちゃん、かあちゃん」が気になっていたところ、ネットで見たら、新しい訳本が出ているとのこと、内容は同じなのに、買ってしまいました。
やっぱり、「とうさん、かあさん」だと、なんだか安心して読めます。
原作は、「Pa、Ma」となっていて、正しく訳せば、「おとう、おかあ」くらいがふさわしいそうですが、まさかね。ローラはどうしても、「Pa、Ma」にしたいと、譲らなかったそうです。

「おとうさま、おかあさま」、「おとうちゃま、おかあちゃま」、も違和感を覚えますが、「とうちゃん、かあちゃん」にも、なんだか馴染めません。やっぱり「おとうさん、おかあさん」せめて、「とうさん、かあさん」だと、気を使わないですみます。

そういえば、昔の翻訳小説で、召使などが、「さようでごぜぇますだ」なんて、しゃべっているのも、気になりました。そんな喋り方、日本全国、どこにもありませんもの。




ついでに、ローラの本、もっと買ってしまいました。

インガルス家の食卓のご馳走に、ベイクド・ビーンズというのがよく出てきます。




みんなで、美味しがっています。
だんだん食べたくなり、古い料理本を引っ張り出して、レシピを見つけて、つくってみました。




まず、豚バラ肉を買ってきて塩をすり込み、塩豚をつくりました。一週間ほどでできました。




豆は一晩水に浸し、柔らかく煮ます。




塩豚はさいの目に切り、二時間ほど水に浸して、塩出しします。




キャセロールの真ん中に、クローブを突き刺した玉ねぎを置きます。




豆、塩豚、豆、塩豚と重ねてから、ラム酒、砂糖、辛子、胡椒、タイムを混ぜたものをまわし掛けて、ひたひたまで、熱湯を注ぎます。




ぴっちり蓋をして、120度に温めておいたオーブンで4~5時間、蓋をとって30分焼きます。我が家のオーブンのタイマーは90分しかありません。2度、3時間焼いて、よしとしました。

これは、ガスオーブンではなく、薪をくべる、暖炉の前に置くようなオーブンで、つくる料理なのでしょう。現代生活には、あまりにも長時間過ぎます。また、我が家の薪ストーブのオーブンだと温度が上がりすぎて、扉を開けっ放しでも、120度に保つのは、無理かと思われます。




お味はなかなかのものでした。とくにラムがきいていて、美味でした。
でも、ちょくちょくつくろうと思うようなお料理ではありません。煮豆ぐらいが、分相応でした。





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