2011年5月11日水曜日

京都の招き猫





私が、初めて買った招き猫は、これと同じデザインの、半分くらいの高さの、小さな黒い猫でした。
京都によくある形の招き猫で、四条河原町の角にある店で買ったものです。
安っぽい、糊で貼りあわせた前垂れを着けていましたので、紅絹で縫った前垂れと取り替えてやっていました。

招き猫を、力を入れて集めだしたのは、もっとずっとあとですから、その猫は、招き猫友だちもなく、長い間、郷土玩具に混じって、あるいはちょっと離れたところで、一匹寂しく過ごしていました。
1980年代の終わり頃だったでしょうか、それまでに私が遭遇した最大の地震で、残念ながら割れてしまいました。

その地震からずいぶん経ってから、東京の中野でこの猫を見つけました。
懐かしく見ていると、店主が、
「頭の後ろの塗りが剥げているけど、家で飾るならかまわないでしょう。値引きしますよ」
と言うので、購入しました。
黒猫と同じように、ちりめんの前垂れをつくってやりました。




今回の地震で、尖ったものが落ちてきたのか、尖ったものの上に落ちたのか、足の横にちょっと穴があきました。でもよかった、割れずに残りました。



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