メキシコの、土の燭台です。
たぶん、牛を飾り立てるお祭りがあり、それを模してつくったものではないかと思われます。
40年以上前に、アメリカで見つけて買いました。
長い間、燭台として使ってきたので、溶けた蝋がこびりついています。
牛や馬は身近な動物でしたから、たくさんの国で、
張り子や土人形がつくられ、遊ばれたり、飾られたりしてきました。
装飾的に彩色されているのは、インドの木彫の牛です。
これも、インドの牛だと思っていましたが、もしかしたら違う動物かもしれません。
インドの彩色された木彫は、彩色前に下塗りする胡粉(?たぶん)の調合が原因なのか、いつまでもきれいに保たれるものはまれで、気をつけていても、どんどん色が剥がれ落ちてしまうものが、たくさんあります。
この牛も、美しい模様がありましたが、あまり見えなくなりました。
隣国、中国の牛になると、日本の牛によく似ています。
背中に椿の花を背負っているところも、楚々とした風情があって、素敵です。
よく似ているのも道理で、日本の玩具は、中国の玩具を真似してつくりはじめられたり、あるいは渡来人が定着して、つくりはじめられたりしたものです。
まだ、返還前の香港で見つけました。
上の牛と比べると、この牛乗り童子は、ずいぶん大陸の匂いがします。
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