2011年6月26日日曜日
ヴェトナムの籠、高い技術が惜しい!
二階に、足を乗せて左右に動かすマッサージ器が置いてあります。
時々、寝転んで足を揺らせながら、暇にまかせて、手の届くところに置いてある籠を手に取って見ていました。
この、模様がちゃんと中心に来ていない適当さ、
それでいて、縁はラタンではなく、皮を剥いだ竹で巻いた技術の高さ。きっとヴェトナム製の籠に違いありません。
原理としては、皮のついていない竹でも縁は巻けるでしょう。薄く削ったかんなくずがくるくると巻くくらいですから。
でも、自分で竹を割いてみると、それがどんな大変なことかわかります。先日、壊れた籠の修理をしただけで、太くて厚いひごですが、均等に割けないで四苦八苦しました。
ヴェトナム製、とくに平地に住むキン人のつくる籠は、人間業ではないようなものです。細くて薄いひごできれいな形を出します。でも、やっぱり耐久性は劣ります。
「いったい何を考えて、すぐ壊れるものをこんなに手間隙かけてつくるんだろう」と、いつも思います。
厚みのない籠を買った覚えはありません。どうして家にあるんだろうと思っていましたが、今朝突然、「取っ手つきの籠の蓋と似ている」と気がつきました。
取っ手つきの大きな籠は、お手洗いの上の棚に乗せてあります。
あれと比べてみたら、何かわかるだろうと、踏み台を持って行って下ろしてみたら、蓋がありません。なあんだ、この籠の蓋だったのです。
たぶん、地震の折に、もともとは細い竹で片側がくっついていた蓋だけ落ちてきて、夫が二階に片づけたのでしょう。全然気がつかないで過ごしていました。
この籠は、縁の下に装飾があります。
熟練した人が、ちゃちゃっとつくるのでしょう。プノンペンの市場でも、時々売っていました。
今持っている籠は、直径40センチもある大きな籠ですが、
プノンペンに住んでいたときは、小さな籠を、食卓の明かりとして使っていました。
しかしこの籠、大きいのにたくさんのものを入れると、手が取れそうになって運べないし、ちぎれたところから壊れかけているし、実用的ではありません。
やっぱり、せっかくの技術がもったいない気がします。
春さん、とても素敵なアパートメントですね。日本でこの空間を見たら、デザイナーズ建築の一部屋に見えるでしょう。全開できる解放式扉になっていて風が大きく取り入れら気持ちよさそうです。この空間は、何の間でしょうか。滞在中、春さんのお仕事の話も色々聞きたいです。
返信削除はっとさん
返信削除あとは寝室があるだけです。同じ広さで、もっと細かく仕切ったアパートもありましたが、開放感が最高でした。もっとも音が容赦なく入ってきますが(笑)。
三年滞在の途中で、知り合いが住んでいた川を見下ろす部屋が空き、引っ越そうかとかなり考えましたが、大家さんがいいのと、部屋がいいので思いとどまりました。
川(メコン川)が見えるアパートも、せっかくの川に面している窓が小さかったりで、入りたいと思ったのはただ一軒だけでした。
どこに行っても部屋にはうるさくて(笑)、プノンペンも決めるまで20件くらい見ました。