これは、いったい何でしょうか?
『平松洋子のカジュアルに骨董を楽しむ暮らし』(主婦の友社、2003年)に、同じものが載っていて、李朝の機織りに使う錘とありました。
私は、これを見た時から、俵やむしろ、すだれなどを編むときの、「糸巻き兼錘」だなと思っていました。布の織物には、竪機でない限り、錘はいらないので、たぶんそうだと思います。
ソウルの
仁寺洞(インサドン)の骨董屋で、いくつか籠か何かに入っていた中から、手に入れたものです。15年くらい前のことでしょうか。
硬い木を、さっと削ったものですが、年月を経てすべすべになっていて、見ているだけでほっこりします。
これを見つけたのはインドネシアではなかったかと思いますが、よく覚えていません。
これも、むしろを織るときの糸巻き兼錘ではないかと思って手に取りました。でも、もしかしたらすりこ木でしょうか?
掌におさめて、すりこ木として使うと、なかなか塩梅が良さそうです。
そして、日本のものです。
上二つに比べると、軽い木で、味はいまひとつです。
やはり糸巻き兼錘ではないかと思います。
戦後十年ほど、配給が少なかったために、祖母は人に貸していた田んぼを戻してもらって、お米をつくっていました。そして、稲わらを使って、冬には俵を編んでいました。
わらを足しながら、錘を前へ後ろへと動かしていると、俵が編み上がる不思議、農作業の中では、なかなか楽しい作業で、子どもでも喜んでお手伝いしたい作業でした。
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