2011年9月23日金曜日
台風一過 その二
今朝の空は鉛色。
昨日とはうって変わった、寒々しさです。
ところで昨日、朝食をとりながら窓の外を見ると、パイプを立て、ネットを張って育てているうずら豆の支柱が、大きく傾いていました。
もうすぐ収穫時期を迎えるというのにたいへん、さっそくロープで引っ張ったりして、なんとか立て直しました。やれやれ。
戻ろうとして、ふと見ると、大きな桐の木が倒れていました。我が家の敷地続きですが、Hさんの土地に生えている桐です。
その前夜、台風のさなか、そういえば二、三度、みしみし音がしました。
「なんか、音がしない?」
「壊れるものはないだろう」
「あれっ、また音がした?」
「う~ん?」
なんて、のんきな会話をしていたのですが、そのとき、桐の木が倒れていたのです。
Hさんの土地は、もともと松林だったそうですが、松が次々と枯れ、そのあとに雑木が生え、私たちが越してきたときは、その雑木がみんなクズ、フジ、ツタなどの蔓に巻きつかれて、めちゃくちゃの状態でした。
折を見ては、蔓を切ったり、下草を刈ったりしたので、雑木も元気になりましたが、クズに覆われていたときに弱っていたとみえ、桐や少し残っている松は、これまでも台風や雷であっさり倒れてしまうことがありました。
それにしても大きな木が倒れたものです。
大きな音もせず、振動もなかったのは、他の複数の木の上に倒れていて、まだ地面に倒れきっていないからです。
「どうしようか?」
「どうしようもねえだろう」
「.....」
「それより、下の道路にSさんの杉が倒れているから、なんとかしなくちゃ」
と、夫。
さっそく見に行くと、杉が道路をふさぐように倒れ、電話線に引っかかってとまっています。
自分で切ると言う夫にしばし待ってもらい、NTTに電話してみました。電話線が切れるとたいへんなことになります。
しかし、NTTは台風の後始末で、忙しくしているようで、全然つながりません。
待っていられないと夫、電話線が持ちこたえるのを祈るばかりでした。
チェーンソーでまず二つに切りました。
そして、電話線に負担がかからない方向にロープで引っ張って倒しました。うまくいきました。
あとは、細かく切って、Sさんの土地に放り込んでいきます。
道路に出ていた部分をすべて切って、やっと一丁あがりです。
Sさんは、私たちが越してきたころ、梅と杉を植えてある土地をとてもきれいに管理していました。しかし、すぐに病を患って病院に入ったきりになりました。
その後も毎年、Sさんの妹が、シルバーさんを頼んで、年に数回は手入れしていましたが、今年はまったく草が刈られなかったので、どうしたのかと思っていました。
聞くところによると、妹さんも、家をたたんで、どこかへ行ってしまわれたということです。
あーあ、道路に沿った部分は反対側を刈るついでに刈っていますが、敷地の中までは刈りきれません。そろそろ梅の木も、クズやカナムグラに覆われそうになっています。
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