小さいころ、お隣のえいちゃんと遊んで、えいちゃんのお母さんの鏡台を見ることがありました。薄暗いところに、きれいな色の、いろいろな形のお化粧ビンがところ狭しと並んでいて、そこだけ違う空気がただよっているようでした。
私の祖母も母も、ほとんどお化粧をしない人だったので、まるで別世界に来たようでした。今でも、骨董市などでお化粧ビンを見ると、なんだかどきっとしてしまいます。
というわけで、お化粧ビンは苦手ですが、軟膏ビンはわりと好きです。
中身が劣化しないよう、濃い色のビンが多いのですが、
光に透かせると、少しだけ光を通します。
土間入り口の、自分でつくった
棚に置いてある軟膏ビンたちです。
小さいのは、高さが1センチほどなので、軟膏はほんの少ししか入りません。
茶色いビンの中で、一つだけコバルト色のビンも、軟膏入れでしょうか?
骨董市で、昔のおもちゃを商っているさわださんから買った、箱つきの軟膏ビンです。
箱や説明書があれば、軟膏の背景がわかります。おもしろいと思いますが、箱ごと楽しむのと、ビンだけを楽しむのと、楽しみ方が違うような気がします。
私は、「ビンだけ楽しむ派」です。ときどき、ビンが気に入って、箱がついているものを買うこともありますが、箱を捨てられないし、箱と分離して、ビンに何かを入れて飾ることもなんだかできないしで、中途半端につき合うことになってしまいます。
この軟膏ビンは、デッドストックだったので、ビンにラベルがついていて、中身が残っているものもありました。さわださんがきれいに洗ったのと、そのままのと両方用意していたのです。
私は、もちろん中身のないのをいただきました。ビンは濃いの薄いの、異物が入っているのといろいろありましたが、比較的色の薄いものを選びました。色がむらになっていて、なかなかきれいです。
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