2012年6月5日火曜日

釣りをする少年



釣り人と言えば、我が家でもう20年以上も釣りをしている少年がいます。
タイから来た少年です。

バンコクから北東へ向かい、コーラート高原を行くと、国道の両側に焼き物屋さんが並んでいる一角があります。
もともとは、植木鉢など素焼の実用品だけを並べていましたが、年を追うごとに、手の込んだ庭の置き物なども置くようになり、種類も増えて洗練されてきて、車を停めてのぞいて見るのに楽しい場所へとなっていきました。
そこで、釣りをする少年とは出逢ったのでした。

あの焼き物屋さんたち、今はどうなっているのでしょう?
きっと、以前よりもっとおしゃれになって、もっと賑わっていることでしょう。


私はずんぐりむっくり、ころんとしたものが好きですが、その典型のような少年です。


外におけば、葦の茎でできたつりざおが傷むので室内に置いてありますが、ざらざらした手触りや、中途半端な大きさから、必ずしもかわいがられているとは言えません。
しかし、何度もの引っ越しにも置いてきぼりにされず、紛失もせず、昨年の地震も生き延びて、今でも静かに釣りをしています。


ところで、タイ人は魚をよく捕まえ、よく食べますが、 釣りしているのを見かけたことがありません。浅瀬では上に手を突っ込む穴が開いた籠で抑え込んだり、深瀬では四つ手網や投網を使ったり、それ以上に、さまざまな筌(うけ、わな)を仕掛けてつかまえています。

いったい、どこからこんな釣りをする少年が発想されたのでしょう?


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