岡山県勝山の籠です。川元重男さんの編まれたものです。
小さいころ、私は岡山県南部の瀬戸内地方に住んでいましたが、籠と言えば、まさにこの籠でした。豆を入れたり、お米を風選したり、お米をといだり、使い方はいろいろ、大小の籠がありました。
四角くて、手のついたものには、夏の季節にはご飯を入れて、ススキの茎でつくったすだれをかけ、風通しのいいところにつるしておきました。
真竹で編まれていて、新しいときは美しい緑色でした。
パン籠もあるのですが、先日見たばかりなのに、ちょっと見当たりません。
ちょっと武骨な、でも質実剛健といった雰囲気のある、懐かしい、懐かしい籠です。
さて、岡山の籠ではなく、九州の籠の話です。
8月1日から12日まで、滋賀県近江八幡の
ボーダレス・アートミュージアムNO-MAで、「暮らしのなかで息づく竹の道具たち、現代の名工廣島一夫の手仕事」展が開かれます。
廣島一夫さんは97歳、最近まで現役の籠師さんでした。
その廣島さんの籠を一堂に見ることができ、
井上克彦さんや
小川鉄平さんも参加されるのだから、何をおいても見に行きたいところですが、残念ながらよんどころない事情で、行けそうにありません。
五年前から、母と同居してくれている妹が、同居してから初めて10日ほど家を開けるので、母を預かる話が、ずいぶん前から決まっていました。しかも日にちがぴったり重なっていました。
足を悪くしていて、室内の移動くらいしかできない母を置いて、まさか滋賀県まで行くことはできないというわけでした。
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